milky way 4

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｢電話、いいの？｣



北｢いいよ。

そんなの。｣



誰とだったんだろ、もしかして…？

なんて不安がってたら、




北｢…藤ヶ谷。


なんか久しぶりに話したわ。｣


って。


｢藤ヶ谷さんか…｣



藤ヶ谷さんだったと聞いて安心した。

でも藤ヶ谷さん、どうなったんだろう。

藤ヶ谷さんの負担が多すぎて本当に申し訳ない気持ちになる。





北｢なんかね、あいつの親も薄々気づいてたみたいで。

だからどうにかするって。


…母親がいないんだ、美音は。

病気でなくなったとか。


で、父親は社長だし忙しくて構ってあげれないじゃん？


そのせいなんじゃないかって、ホスト通いだしたの。



でも、藤ヶ谷が来てわかったみたい。

なんか、落ち着いてたらしいよ。



それ聞いて少し安心したわ。｣



｢そうなんだ。


…藤ヶ谷さんはなんて？｣


北｢藤ヶ谷は、｢俺を見る目付きが変わった〜｣とかなんとか。

藤ヶ谷のこと救世主とでも思ったんじゃない？

俺はどこかへ逃げてそこに現れた男だからね。｣




ひろはこんな言い方するけど、きっと桜川さんは今の状況をちゃんと理解した上で、傷つけたはずの藤ヶ谷さんが自分を助けに来てくれたことに、安心したんだと思う。


良かったんだよね、これで。




北｢お前らの作戦は上手くいったってこと。

俺はもうホスト辞める。


オーナーにも早めるって話した。


だからもうすぐ無職です(笑)｣


｢大丈夫！

私が養う！｣



北｢ばかか(笑)


俺、NO.1ホストだったんだよ？

まぁまぁ金あるし当分は養われなくてもやってけますよ〜


でも、30すぎたおっさんだからなぁ。

どうすっかな、これから。｣



職業ホストって言うのは多分ほかの会社では通用しない。

一般的な仕事は絶対無理だと思う。


でも、ひろは話すの得意だし、鍛えてるし、接客系とかジムのインストラクターとか似合いそうだなぁーなんて。



北｢心配すんな。

ちゃんとした仕事に就く。


んで、真面目に暮らす。｣

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｢…うんっ！｣



ひろとの将来を考えて少しにやにやしてしまった。




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