milky way 4

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北｢来ちゃったね、沖縄。

もう後戻りはできませんけど、大丈夫なんですかね？｣



｢大丈夫です！｣



北｢…本当に覚悟は出来てる？

俺今辞めちゃったら無職なんだけど、それでもいい？｣



｢いいよ。

私が養う！｣


北｢はは！

そんな事しなくても貯金あるから。



てか、

…久しぶりだね。｣



｢…うん。

ひろ、あのさ、この間の事なんだけど。｣


北｢…あー、あれか。｣




あの日、最低なことを言った私のこと、ひろはなんて思ってたんだろう。

忘れられないあの時の顔。


自分で嘘をついたのに、罪悪感でいっぱいだった。




北｢俺のためだろ？

冷静になったらわかったんだよ。

お前が離れてった理由。


でも、嫌だった。

お前だけなのにって気持ちと、なんで信じてもらえてないのいう不安と、何も出来ない自分に腹が立った。



ごめん、A。

お前に辛い思いさせて。｣


私が謝らないといけないのに。

ひろを助けるための嘘はひろを傷つけてたから。


だから、



｢私も、ひろの気持ち考えずに勝手にごめんね。｣


私もちゃんと謝った。




とりあえずこの沖縄旅行はひろを桜川さんから引き離して、探しても見つからないようにするためだけのもの。

だからなんにもプランは考えてなくて、



｢私、ホテル4日分予約しただけであとは何も考えてないんだ。

だから、ひろがしたいことする。



何したい？｣


今までのこと忘れて欲しくて、ひろがやりたいこととか行きたい場所に行きたくて、そう聞いた。

なのに、





北｢二人でいたい。


それじゃ答えにならない？｣


って。

そして私の耳元に小さな声で、



北｢二人っきりになりたいんだけど。｣


そういった。



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