milky way 4

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機内の中でずっと手を握ってるんだけど、ひろは窓の外ばかり見ていた。

私はそんなひろの横顔を見てる。



今何を考えてるの？

…誰のこと考えてる？


一気に不安になった。

ここに来てくれたってだけで安心してたけどそれじゃだめなんだよ。

私が傷つけたひろの心をちゃんと癒さないと。



すると、



北｢…視線、めっちゃ感じるんですけど。｣


って。

その声を聞いて視線を前に戻した。



北｢正直さ、俺がここにいていいのかって思ってる。

俺のせいでぐちゃぐちゃになるんじゃねぇかって。｣


｢ごめん…。｣


北｢でも良かったんだよな、きっと。

あのままだとなんにも変わんなかった。


俺は何も出来ないから。

あいつも好きな女も傷つけることしか出来ねぇから…｣


そしてゆっくりこっちを向いて、



北｢お前と居てもいい？


もし、Aが辛くて嫌になったとしてももう引き返せないよ。

それでも良くて俺を連れ出してくれた？｣



そういったんだ。




｢ひろに何かあったら私が守るよ。


嫌になんてならない。

ひろがほかの人のところにいる方が嫌…｣





すると、少しだけ笑って、そのまま目をつぶって寝てしまった。

疲れてたみたい。

前より少し痩せてる。



ちゃんと寝てなかった？


すやすや眠るひろの顔をずっと見ていると、嬉しいのか悲しいのかわからないけどまた涙が出た。

…なんで泣いてんだ、私。




飛行機が沖縄へつくと、ひろを起こして機内から出た。



異国へと行った感じ。

現実を忘れれるような気がする。


そして隣には何ヶ月ぶりのひろがいる。




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