Love Me？2 Ki

91 ページ41

.

そしてスマホを見たら、…はぁ。




あの日連絡先を消したんだけど、番号覚えちゃってる自分が嫌になった。


全部ひろ。

何回も何回もかかってきてる。



LINEは消したから連絡手段は電話しかないわけで、ここで拒否したら私たちはもう連絡とることも出来なくなる。



…迷わない。

もう決めたもん。




ひろの番号を着信拒否に設定した。




｢知っちゃったか…｣



私のお腹にいる子供が自分の子どもって知られた。

ひろはなんて言おうとしてたのかな？


俺も育てるっていうか、おろせって言うか。



本当に俺の子なんだろうなとか私を疑うことから来るかもしれない。



…今はもうひろのこと信じれないもん。

罵倒されるかもしれないし、俺の子だって周りには言うなって言われるのかも。



それなら連絡切っちゃった方が楽。

ストレスも溜めないし、幸せに暮らせる！



今度こそ、忘れる！





って思ってたのに…


数時間たってから今度は南からの鬼電。


…きっと横尾くんだよね。





そう思って電話に出た。




｢…はい。

もしもし。｣



南｢…A！？｣



あれ？

横尾くんじゃなくて南だった。



どうせひろが横尾くんに聞いて、だから横尾くんから電話が来たんじゃないかって思ってたけど、


相手は南で、



南｢…先輩、来てるの。｣



って。

めちゃくちゃちっちゃな声で。



ん？

来てるってひろが？

南の家に！？




南｢ちがっ、今渉の家…あ！



ちょっと！｣



代われって声と南の声と、横尾くんの呆れた声が聞こえてきて、


そして、




北｢…もしもし、俺。｣





せっかく繋がりを切ったって言うのに、こんな形でひろとまた繋がってしまった。




.

92→←90

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す