53 ページ3
.
なのに全然唇には何も感じなくて、恐る恐るだけど、少しづつ目を開けた。
そしたら、
北「…っ。」
ぐっと堪えてるようなひろの顔。
それはとても切なくて、
胸が苦しくなった。
北「…はは。
キスされると思った?」
なんて笑ってるけど、心は笑ってなくて。
きっと私の中の、恐怖心や不安な気持ちが伝わってしまったんだと思う。
そしたら、
北「キスってさ、媚 薬って言うよね。」
って。
「…知らない。」
北「ほんとそうだと思うわ。
だって俺、
今ここでお前にキスしたら、
…ぜってぇ止まんなくなる。
でもさ、無理矢理やることだってできるけどさ、不安なお前を抱くなんて出来ねぇ。」
また私を抱きしめる。
その力は、さっきの何倍もの力じゃないかってくらい。
このハグに、ひろの気持ちが込められてる気がした。
北「よし。
大丈夫。
…とりあえず、部屋戻りな?」
「…うん。」
ゆっくり離れて、お互い何か言いたそうにしてるんだけど、言うことはなくて。
北「また、な。」
「またね。」
そう言って部屋を出た。
パタンと扉が締まり、冷静になった私は、
「言っちゃったよ…。」
ひろに好きだと言った時のことを思い出してしまった。
…これで良かったのかな?
いや多分、ダメだよね?
ダメだってわかってたけど興奮してた私は抑えることなんてできなかった。
自分の部屋の前に行くと、扉にメモのようなものが挟まれていた。
「ん?
なんだろう…。」
広げてみると、
『藤ヶ谷です。
090xxxxxx』
電話番号が書かれていた。
そして、
『気が向いたら、登録して?』
とも書かれていた。
連絡して、じゃなくて登録して…って言うところが優しいよね。
…告白みたいなことされて、連絡なんてしにくいもん。
でも、登録するのだってさ…。
新しい恋。
それしかないと思ってたし、もちろん藤ヶ谷さんには惹かれていったし連絡先も知りたいって思ってた。
だけど、
「…そんな都合のいいようなことできないよ。」
ひろにあんなこと言った身で、藤ヶ谷さんの気持ちを弄ぶようなこと、
できない。
.
1097人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuu.(プロフ) - あやみつさん» コメントありがとうございます!感動してもらえる作品にすることが出来て良かったです(;_;)!そしていつもコメントありがとうございます(*^ω^*)すごい励みになりました!また違う作品もぜひよろしくお願いします! (2018年10月21日 20時) (レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
yuu.(プロフ) - ぷにぷにさん» コメントありがとうございます!完結しました〜(;_;)!最後ぐちゃぐちゃしてしまったんですがそう言ってもらえて嬉しいです(;_;)!ありがとうございました!☆ (2018年10月21日 20時) (レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
あやみつ(プロフ) - 完結お疲れ様です☆惜しみない愛情をぶつけてくれて男気たっぷりなひろに思わず涙が出ました(;_;)結ばれてくれて良かったです♪milkywayの方も楽しみにしてますね!(*´ω`*) (2018年10月21日 19時) (レス) id: d3ebd646d9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに(プロフ) - 完結お疲れ様でした(*^^*)最後はバシッと決めてくれたみっくんに泣きそうでした…幸せになれて良かった!! (2018年10月21日 8時) (レス) id: 8e7e67402b (このIDを非表示/違反報告)
yuu.(プロフ) - あやみつさん» コメントありがとうございます(*゚▽゚)ノ今日で最後までアップしようと思います……!とうとう完結です(;_;)期待通りの結末になってることを祈ります(><) (2018年10月19日 23時) (レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yun | 作成日時:2018年7月12日 23時