その後……先輩の南さんver. ページ26
.
南さんを好きになって、そのあと避けられるようになって、結構メンタルやられてる俺。
早く俺のものにしとけばよかったのにって後悔ばかりしてる。言葉で言うって恥ずかしいじゃん…。
なのに南さん婚約者がいるっていう噂が回ってきてさ、意味わかんないし直接聞くことにした。
｢南さんっ！
…婚約者って？｣
南｢…部長の知り合いの人。この間お見合いさせられたの。｣
だって。…なんだよそれ。
結局南さんだって俺の事どうも思ってなかったってわけ？
｢なんだ、そうか。あはは。
結婚するんだね、その人と。
じゃぁ、お幸せに。｣
なんて思ってもない言葉がよく出たなぁって思う。
俺がどれだけ頑張ったって報われないってことだろ？
南｢北山くんも、ね。遊ぶのはやめて、そろそろ一人の人を大切にしたら？｣
そう言って俺の前から立ち去ろうとする南さん。…だからそれは誤解だって！
｢俺、遊んでなんかないよ。変な噂たってるけどさ。言っとくけど南さんしか俺の家入れたことねぇから。｣
南｢そういう嘘は言わない方がいいよ？｣
｢嘘じゃねぇよ…。｣
大人ぶってさ、3つしか違わないのに。なんで俺の事、信じてくれないわけ？
｢南さん、俺んち来て？南さんんちに行きたいなんて言わないから。
俺の家に住んじゃえよ、そしたらわかるだろ？｣
南｢何言ってんの…第一、私たち付き合ってないじゃん。｣
｢じゃあ付き合って。婚約破棄してきてよ。俺はずっと南さんのことしか見てなかった。
あの日、あんな形になったけどちゃんと言うべきだった。大人になれば言わなくてもいいもんなのかって勘違いしてた。
遊びなんかじゃない、本気で南さんのこと好きで抱いた…｣
自分がガキみたいなこと言ってるなぁって思ったけど、結局南さんは年上のできる上司で俺はその後輩なわけ。
…年下男子は甘えたらいいんだろ？
そしたら、
南｢じゃあ証明してくれる？｣
って。それは俺が南さんだけだよってことを？
｢毎日言ってるじゃん。家に行っていいかなんて南さんにしか言ってないでしょ？
不安なら毎日一緒に居るし、なんだってする。
俺、まじで南さんのこと好きだから。｣
南｢…婚約者の事だけど、実は断ってたんだけど部長が勝手に話進めてただけなの。
わたしだって北山くんのこと好きだよ。｣
その日は返したくなくて、俺ん家に誘った。
キスも何もかも受け入れてくれる南さんはちゃんとした彼女になった。
…もう離さないから。
END
その後……横尾くんの恋ver.→←その後……元カノの松本先生ver.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yun
| 作成日時：2017年12月16日 8時
