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職員室に鍵を取りに行ったあろま先生は藤原先生が職員室にいない上に鍵も戻されていないことを知り絶望しながら準備室に来た。
「あー無駄足した。無駄に汗かいた」と涼しい顔しながらそう言った。
「教室冷えててよかったじゃん」って言うと「ポジティブね」って襟元をパタパタさせた。
「あ、ほれ」
先生が何かを投げるふりをするから反射的に手を持ち上げ物を取るそぶりをしてしまう。
キョトンとしてる私を見て楽しそうに先生は笑った。
「ん」
今度こそ本当に手元に届いたのは真っ赤なボトルのりんごジュース。
「暑い中待たせたかと思ったから」
「涼しい中で待ってたよ」
「そだな」
「わざわざ買ってきてくれたんですか？」
「ついでだよついで。俺も喉乾いたの」
「私りんごジュース飲めないよ」
「は？！嘘だろ？！」
「うっそー」
「このクソガキ…」
小さく舌打ちしたのなんて聞こえないフリ。
だって先生、ちっとも怒った顔してないもん。
気づかれないようにりんごジュースを小さく握りしめると
胸のドキドキも握りつぶした気になって。
「ありがとな、手伝ってくれて。気ぃつけて帰れよ」
デスクトップパソコンの傍らにあった眼鏡をかけて仕事モードに入ろうとする先生。
もう少しここにいたい。
そう思ってしまう自分がいる。
動かない私を見て「帰らねえの？」って眼鏡を取る先生。
かけててよかったのに…。
「えおえおの部活終わるの待ってようかなって」
「ええ？ここで待つの？やめてよ気が散るから」
「ダメなんですか？」
「ダメです」
ぶすっ垂れてソファに腰掛けると先生は小さくため息をついて椅子を回転させこちらに体を向け「ちょっとだけだからな」って腕と足を組む。
私のことで困って。
本当にもうって
仕方ないなって
惚れさせちゃったって。
でも、舞い上がる私に次にかけられる言葉はすぐに足を掴んで地上へ降ろそうとする。
「えおえおと付き合ってんのな」
握ってたりんごジュースが汗をかく。
「仲良く相合傘しちゃって」
ポタリ、と膝に落ちる水滴が生ぬるい。
「よかったじゃん」
何がよかったの？
…よくないよ。
私がこんなにも好きなのは先生だもん。
何一つよくない
先生に受け止めてもらえないなら。
せめて、先生からだけはその言葉を聞きたくなかった。
「あっ、急用思い出した！先生、さようなら！」
私は先生の問いかけに何も返答できないまま数学準備室を飛び出した。
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007(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます！では早速…♪ (2018年12月24日 6時) (
レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 007さん» もちろんいいですよ〜！ (2018年12月23日 20時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 千平さん» お返事遅くなりすみません。不愉快とか思ってないですよ！私もぽいかな〜？って考えながら書いていたので笑 ありがとうございます！ (2018年12月23日 20時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
007(プロフ) - fbさん以外のmsspメンバーのフルネーム、ここから取ってもいいですかね…？ (2018年12月23日 20時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
千平(プロフ) - 有馬さん» いえいえ!!!!!そういう訳じゃないです!!!!!こちらこそ不愉快に思われましたらすみません、削除させて頂きました 頑張ってください (2018年8月23日 17時) (レス) id: e2b806019f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有馬 | 作成日時：2018年5月24日 19時
