41話 時透side ページ43
Aは伊黒さんと仲直りをしたらしい
僕の屋敷に来ていた彼女がお礼を言う
A「無一郎くん、ありがとう。おかげで小芭内と元どおりになれたよ」
時「…よかったね」
この日を境にAは伊黒さんの話を僕にもするようになった
A「小芭内ったら、この間甘露寺さんとのお出かけに寝坊しちゃったらしく怒られたんだって!」
あはは、と笑うAをみてある意味吹っ切れたのかななんて思っていた
時「ねぇ、いくら仲直りしたからって僕以外の男の話をそんなにされたら気分良くないよ?」
Aは、はっとした顔をした
A「あ、そうだよね…!ごめんね無一郎くん…」
まぁ、幼馴染なんだし元々仲が良かったんだから仕方ないとも思うけど
僕たちは恋仲なわけなんだし、嫉妬もするよね
時「僕こそごめん。嫉妬しちゃった。
ねぇ、どこかデートに行こっか」
A「!なんかお洒落な響きだね!行きたい!デートしよっ!」
ニコッと笑うAは誰よりも可愛い
ずっと小さい頃から一緒にいた伊黒さんがずるい、とも思ってしまう
Aが行きたいと言ったのは、有名な植物園だった
A「ここのお花畑がすごいんだって。見てみたくて」
時「じゃあここに行こうか」
-
A「わ〜!きれ〜い!!無一郎くん、お花綺麗だね」
時「そうだね、Aが喜んでくれて良かった」
花畑が広がっている
花畑以外にも植物や花が至る所に手入れされている
A「あ、なんかこのお花気になる…」
Aが急に立ち止まって、ある花を見つめていた
A「…クチナシ?なんか、怖い名前だね……でもなんだか気に入っちゃった!」
クチナシ、か
前に花言葉を調べた時に見たなぁ
時「クチナシの花言葉って、とても幸せとか喜びを運ぶ、なんだよ」
花言葉を教えるとAは目をキラキラさせた
A「無一郎くん物知り!じゃあ私にぴったりかも。」
僕のことを見上げると笑顔でAは言った
A「私とても幸せだし、無一郎くんが私に喜びを運んできてくれるんだもの」
嬉しいことを言ってくれるAのことを気づけば抱きしめていた
A「む、無一郎くん、人たくさんいるよ?…ちょっと恥ずかしいな…」
Aがそう言うから仕方なく離れた
Aはクチナシを帰りに購入していた
僕も今、とても幸せ
ずっと続くといいと思っていたけど
この関係が崩れるのは呆気ないほどに
一瞬だった
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Rio(プロフ) - あいみさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださって嬉しいです!遅くなってしまうかもですが…更新頑張りますね(^^) (2020年10月27日 23時) (レス) id: 98ff6d0a90 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年10月27日 22時) (レス) id: 96f0590609 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 零葉さん» コメントありがとうございます!嬉しいです(^^)期待に添えるように頑張りますね! (2020年6月9日 12時) (レス) id: 98ff6d0a90 (このIDを非表示/違反報告)
零葉 - やべぇめっちゃドギマギハラハラするぅ(((更新頑張ってください! (2020年6月9日 0時) (レス) id: 6279a5e4e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rio | 作成日時:2020年3月24日 23時