甘えっ子にじゅういーち ページ23
血の匂いがして、でも、懐かしい匂い。
久し振りだね。
ごめんね。
苦しかったよね。
きつかったよね。
貴「ちぃ君、帰ろう?」
久し振りにあった君は、あの頃より少し痩せてて、でも、確実に、大人になっていた。
ち「俺さ、お前の代わりに来て、確かに苦しかった。それにさ、何回か恨んだ。いや、本当は今、お前と話すちょっと前まで恨んでた。
だけど、お前の元気な声聞いたら、もうそんなのどうでも良くなった。
ただ、おかえり、頑張ったよ、また会えたね。
それだけなんだ。
俺ね、叔父さんに怒られたんだ」
何があったの?なんて、聞けない。
ただ、ちぃ君が話すことを黙って聞くだけ。
ち「もう用済みだって。
Aが来るからもう俺はいらないんだって」
そう言って悲しそうに笑うちぃ君は、私が知っているちぃ君の中で一番苦しそうだった。
そんなちぃ君を見たからだろうか。
背後から近付いてくる影に、
叔父「久し振りだね、A」
気が付かなかったのは
葵「Aちゃんっ!?ちょっ!中にいるなら返事して!!」
赤「だだだだ大丈夫ですか!?」
葵くん、赤辺さん、あとは任せます。
首に感じたバチッという感覚とともに、私は瞼を閉じた。
ち「お、叔父さん………」
叔父「君はもういいよ。これからは、Aがここのトップだ」
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恋花月(プロフ) - 1000hit越えありがとうございます!読んでくださっている皆様に感謝感謝です!! (2016年12月13日 22時) (レス) id: 8c52c13e60 (このIDを非表示/違反報告)
恋花月(プロフ) - シュークリームポットさん» 初コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2016年11月17日 22時) (レス) id: 8c52c13e60 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリームポット - とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 44aa7daa19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SMILE☆Fool | 作成日時:2016年11月10日 1時