【2j3j】貴方の命が欲しい【fwmnt】

× ページ10

‧✧̣̇‧




⎯⎯⎯⎯変だよ⎯⎯⎯⎯









その言葉が頭を巡る。







『…大丈夫、レイジが心配してるようなことはないから』




「わかった、それなら良いんだ」



『うん、だから今日はもう帰って…疲れたから一人になりたい』











黙って出て行った彼へ言葉もかけず、静かに眠った。












⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯










不破ね、今日時間ある?



重い瞼を開き、見たスマホ画面に彼からの連絡。



Aデートですか?


軽い冗談で送ったつもりのメッセージ。



不破そ!デートデート!Aちゃん行くっしょ?












あー忘れてた…こんなんで動揺しないよな、ホストだもん。














行けますよ、と返信をし身支度をする。





デートは言われたが、何をするんだ？






それなりに歩くから歩きやすい靴でね〜とだけ言われたけど。















『もう！変にドキドキすんのやめてよ！自分！！！』






パシンと己の頬を叩き、喝を入れる。








暗殺をする為に近づいているんだ。








依頼が終われば当たり前だがこの関係も終わる。















惑わされるな、私。










⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯







『…っごめんなさい、お待たせしました！』



「いやいや〜、俺が急に誘っちゃったからさ！今日は来てくれてありがとっ。んじゃ行きますか〜」



呼んでおいてくれたタクシーへと導かれ、乗り込む。





「どこへ行くか気になるよね？ごめんね秘密にしてて」




『いえ、それでどこへ…？』













元々笑顔の彼が更に笑い、得意げに言う。



















「デートといえば遊園地っしょ！１」

デート→←変

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す