変 ページ9
‧✧̣̇‧
「やっと二人きりになれたね…。好きだよ、Aちゃん」
『うん…私もうれしい』
「でもごめん、何だか眠くて…少しだけ横になっていい？」
『勿論！傍に居ていい？』
返事を言う前に寝てしまう。
Aはその男を見下ろし、表情一つ変えずにナイフを振り下ろす。
跳ね返った血は、静かにレインコートの生地を滑り落ちる。
『もしもし、終わったから。鍵は今開けたから来て』
手短に身なりを整え、ゴミ袋に先ほどのレインコートを詰める。
仲間が到着し、同時にその家を出た。
これが私の日常。
好意を見せて近づき、お酒に特別な眠剤を入れ眠らせ、仕留める。
不破の依頼の後に受けた今回の依頼も、あっという間に終わってしまった。
『おかしいな…なんであの人だけ上手くいかないの』
不破が酒を飲まないから、とその時は強引に納得させた。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
「よう、A」
『レイジ…！なんでこんなところに』
家の前に座っていたレイジに驚き目を見張る。
「他の奴らから、仕事が終わったって聞いてな。俺も終わって近くだったから顔見に来た」
『だからって…連絡くらい寄こしてよ』
「悪かったよ。それよりも早く上がらせてくれ、寒い」
『ばか！』
黒猫を膝に乗せ、まどろむレイジに向けて訝しげに聞く。
『ところで、私に会いに来た本当の理由を教えなさいよ。今までこんなことしなかったじゃない』
「んーまぁ大した理由じゃないけどさ。A、お前まだあのホストの依頼終わってないんだろ？」
やはりそういう事か。ボス辺りが探りを入れてきたのだろう。
『…そうね、やっぱり変な仕事してるやつだから、上手く距離縮められなくて。でも順調に懐には入ってる』
「ふぅん。俺の知り合いが同じ店の黒服でさ。それ経由で俺も手掛けれる可能性があんだよ。お前が手こずってるようなら引き継ぐが？」
『余計な事しないで！！…アンタは自分の依頼だけやってなさいよ』
思いがけず出た大きな声に、胸がドクドクと鳴る。
「…なんでそんなにムキになってんだ？お前変だよ」
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ソラ(プロフ) - 。さん» 読んでいただきありがとうございます！イケメンを意識して書いたので、汲み取っていただき嬉しいです✨ (2022年8月25日 10時) (
レス) @page2 id: abe5196d9b (このIDを非表示/違反報告)
。 - fwイケメンすぎ……確かに翻弄されそう() (2022年8月19日 16時) (レス) id: 5f3e56882d (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 七瀬えぬ??@Nの嫁さん» コメントありがとうございます！なるべく違和感なく努めているので、そう言っていただけると励みになります！まだもう少し続くので、お楽しみにしててください♪ (2022年6月24日 10時) (レス) @page26 id: abe5196d9b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬えぬ??@Nの嫁(プロフ) - ストーリー性もしっかりしてて読んでいて違和感なくしっかり読めます((ガチ感想ごめんなさい泣、、面白いしすごく感情がうまく伝わってきてまじサイコーっす。！！ (2022年6月23日 18時) (レス) @page26 id: 73fef89aef (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - mamaさん» お読みいただきありがとうございます！感想はモチベに繋がりますので、本当に有難いです！更新はまちまちになりますが、気長に待っていてくださいませ！ (2022年6月22日 15時) (レス) id: abe5196d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2022年4月30日 20時
