【2j3j】貴方の命が欲しい【fwmnt】

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『⎯⎯⎯⎯ごめんなさい！言葉足らず過ぎて…』



「んはは！へいきへいき〜、Aちゃんおもろいねぇ」









天然っぽい感じなら警戒されないだろう。







『つい先走ってしまいました…。えっとですね、一口にメイドと言いましたが要は忙しい不破さんのお手伝いをしたくて！炊事洗濯…何でもやります！』



「ん〜なるほどね〜！ただ俺、マジで大したことしてないからそこまでやってもらう必要は…」



『…実は、私友達が居なくって…だからああいう形ではあったけど縁が嬉しいんです』





上目遣いで視線を送ると、「そういう事言われると弱いにゃ〜」と笑う不破が居た。











⎯⎯⎯⎯あぁ、ほんと単純⎯⎯⎯⎯










これならもう一件の依頼と平行しても大丈夫そうかな。




机の下でスマホを操作し、ボスに依頼を引き受ける旨を連絡する。






『ありがとうございます！不破さんって本当に…お優しいんですね！』














拍子抜けなほどに順調…とこの時は思っていた。



















⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯













『……もう！！アイツいつ寝てんだっつの！！！』



家主が居ないのをいいことに、丸クッションをボスンとソファに打ち付ける。







週一程度で猫のお世話を頼まれるので行くが、寝てるのはおろかうたた寝すらも拝んだことが無かった。




昼間は事務所で打ち合わせか撮影、夜はパソコンで配信活動、それが無い日はホスト業務…




いつ寝てる？なんで倒れないの？？






不思議でならなかった。










ため息をつくAのスマホが短く鳴った。



不破Aちゃん〜!今事務所出たとこだけど今日は何食べたい?



ターゲットからの呑気な連絡に更に肩を落とす。





給料は要らないと言ったら代わりに毎回ご飯を奢ってくれている。





『優しいのか阿呆なのか…』







今までのターゲットは、まぁ死んでも仕方ないような人間性の奴らだった。





だから情も湧かなかった。











なんなの…



















危険信号が微かに聞こえた。

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