【2j3j】貴方の命が欲しい【fwmnt】

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『不破湊さんっていうんですね、お名前まで素敵！』


「ありがとっ！褒めても何も出ないにゃあ〜」


流石、職業柄褒められ慣れているのか顔色一つ変えずにお礼を言う男。



『本当は今すぐお礼したいんですけど、多分これからお仕事ですよね…？』


「そーだよ嬢ちゃん。今から姫達と同伴(✱)なの、だからお子様は早く帰れよな」



✱ホストクラブに入る前に客と待ち合わせて一緒に入店する事




またも割り込む連れホスト。…うざい





「トウヤっち言い方〜！まぁでも同伴は本当でさ〜、今日は厳しそうなんだごめん！」



『いえいえ、お仕事のお邪魔してすみません。…では、また連絡します』



下手にごねず、素直に引き下がる。





とりあえずは連絡先をゲットしたから、急ぐ必要は無いのだ。





別れを告げ、足取り軽やかに繁華街を歩く。
















RRR…









掛かってきた電話をとると、相手はボスの右腕のレイジだった。


「よぉ、調子はどうだ？A」



私の名前を知っているのは極一部、この人はその一人。



他は偽名のクリムと呼ぶ。




『そうね…今回の依頼は一際早く終わりそうよ。レイジは？』



「俺は今片付けたとこ。どう？今から飯食おうぜ」



その言葉に反応したかのように腹の虫が声をあげる。




『…たべる』




きっと相手には聞こえていないが、恥じらいつつ答える。








「オッケーそこまで車で迎え行くわ、現在地LINEして待ってて」

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