検索窓
今日:15 hit、昨日:1 hit、合計:25,449 hit

× ページ16

‧✧̣̇‧





ボスの右腕、レイジの運転する車で窓から見える景色を無言で眺めていた。





抱きしめられた時に移った彼の香水が鼻をくすぐる。





夢のようなひと時に、ふぅとため息をつく。











「…おい、大丈夫か?」




いつもと雰囲気の違うAを察知してか、レイジが口を開く。





「今日、ターゲットと会ってきたんだろ?」




『うん、そうだよ』




「へぇ…。いくらなんでも、お前にしちゃ遅くねえか?」




以前にも問われたのを、再び質問される。






『私にだって、手こずる時はあるわよ。てか、うるさい』





「なんだよその言い方…。ったく」




ため息交じりに笑い、ハンドルを切るレイジ。








「いいか。ボスはあまり待っちゃくれない。お前が一番理解してると思うけどな」



















『…それなら言わないでよ、ばか』





今日の楽しかった出来事を思い出すように、瞼を閉じた。






⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯






ボスに頼み、別の仕事も並行して引き受けた。




ターゲットがホテルのシャワーを浴びているうちに、枕の下へナイフを忍ばせる。







⎯⎯ほら、いつもならあっという間に片付けられるのに⎯⎯






⎯⎯どうして彼は違うの?⎯⎯






頭に響いた己の声をかき消すように頭を振る。








『っしっかりしてよ、私…』










ガチャリと音を立て、熱気で頬が染まった男が出てくる。





下がっていた口角を瞬時に戻し、にっこりと出迎える。









⎯⎯思い出せ。男なんて単純なんだから⎯⎯





⎯⎯あの人も、私がこうして誘えば簡単に乗ってくる⎯⎯
















ズキンと痛んだ心臓は、気づかないフリをした。

ミス→←×



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
設定タグ:2j3j , fw , fwmnt   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ソラ(プロフ) - 。さん» 読んでいただきありがとうございます!イケメンを意識して書いたので、汲み取っていただき嬉しいです✨ (2022年8月25日 10時) (レス) @page2 id: abe5196d9b (このIDを非表示/違反報告)
- fwイケメンすぎ……確かに翻弄されそう() (2022年8月19日 16時) (レス) id: 5f3e56882d (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 七瀬えぬ??@Nの嫁さん» コメントありがとうございます!なるべく違和感なく努めているので、そう言っていただけると励みになります!まだもう少し続くので、お楽しみにしててください♪ (2022年6月24日 10時) (レス) @page26 id: abe5196d9b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬えぬ??@Nの嫁(プロフ) - ストーリー性もしっかりしてて読んでいて違和感なくしっかり読めます((ガチ感想ごめんなさい泣、、面白いしすごく感情がうまく伝わってきてまじサイコーっす。!! (2022年6月23日 18時) (レス) @page26 id: 73fef89aef (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - mamaさん» お読みいただきありがとうございます!感想はモチベに繋がりますので、本当に有難いです!更新はまちまちになりますが、気長に待っていてくださいませ! (2022年6月22日 15時) (レス) id: abe5196d9b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ソラ | 作成日時:2022年4月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。