彼氏は声優男子【梅原裕一郎】

episode 4 ページ5

*
*





｢いえ、こちらこそすみません｣




似ている。




その声を聞いた時、私は一瞬固まってしまった。




でも、自分の頭の中は意外に冷静だったりして




お互い何もなかったように立ち去ろうとする。




第一、こんなところに梅ちゃんがいるわけないよね…
うん、我ながら夢見すぎてるなあ…笑




そして私はレジでお会計を済ませる。
それでも、違うとわかっているのに、さっきの人が頭から離れない。




『ありがとうございましたー』




店員さんの声で私はハッと我に返った。




昨日も梅ちゃん見過ぎて疲れてるのかもなあ…
今日は、少し早く寝るか…




そうして私がコンビニから出ようとした時だった。




｢すみません、このスマホ、あなたのじゃないですか？｣




例の声が似ている不審者みたいな男性だった。




うん、やっぱり声が似ている…、
いきなり声かけられると心臓に悪いなあ…




ふと見ると彼が手に持っていたのは、見覚えのあるスマホケース




に入った私のスマホだった。




｢わ、ありがとうございます！わざわざすみません！！｣




私はポケットを探ってみると、いつの間にかそこにはスマホは入ってなかった。




私は精一杯の笑顔で、彼からスマホを受け取った。




すると、サングラスにマスク、黒のキャップを装着していた彼は、その場でサングラスだけを取った。
それが彼なりの礼儀だと思ったのだろう。




だけど、その時点で私の予想は、




確信へと変わった。




｢いえいえ、多分さっきぶつかった時に落ちてしまったんだと思いますよ。｣




少年のような無垢な笑顔。




画面の向こう側の、手の届かないと思っていた人が




目の前にいる。




｢…梅原…さん……？｣




あまりにも唐突なことで、私は息が止まりそうだった。

------------------------------------

この度は作者の勝手な都合で更新停止にしてしまい申し訳ございませんでした！


無事、今日試験が終わりました！！


先日のお知らせの時点でお気に入りに追加してくださっていた方は9人ほどだったのですが、


なんと！！！


この短期間で40人を越えました！！！


お気に入りに追加してくださっていた方、
本当にありがとうございます！


とても感激です！！


これからも毎日…は無理かもしれないけど2日に1回は必ず更新できるよう頑張ります！


見てくださっている方、本当にありがとうございます！


これからもよろしくお願い致します！

episode 5→←episode 3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す