いつだってそばにいて (ページ6)

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着終わったら、んー！なんてドヤ顔で俺の前に来るんだけど、チャックは閉めないからズボンはダラーンと垂れ下がるし、ボタンはかけ違えてるし、ベルトもネクタイもほっぽってる笑

一気に言うと、分かんなくなるから、どれか、一つだけ。毎日指摘して教えてあげるって決めてる。

「しょお、これ、チャック、上にね、グイーッて上げるの。」

紫耀の手を掴んで、一緒にチャックを閉めさせる。

「そうそう、じょーず。」

そからはパパッとボタンをかけ直して、ベルトもネクタイも俺が付ける。

「よし、今日もカッコイイ！」

俺がせっかく褒めてあげてるのに紫耀は聞きさえしてくれない、パパ悲しいよ笑

んー、今日はだいぶ時間余裕あるな、こんなに平和な朝久々かも。

「しょお～準備頑張ったから、8時までテレビ見てていいよ。」

そう言うと、ぴょんぴょん飛び跳ねながらテレビの前に座る紫耀、あー、毎日こうだといいんだけど笑

それから少し経つと、

「紫耀、いってきます！」

海人と廉がダンス部とそれからサッカー部の朝練に行く時間、

キラキラした目で紫耀を見つめる海人は、多分紫耀の「いってらっしゃい」待ち笑

「...、いってきます。」

「んー、惜しい！いってらっしゃい！だよしょお、じゃーね。」

玄関からは誰かさんの「はよしーや、」なんて声が聞こえてきて、中学と高校、行先は違うのに何やかんやで一緒に家を出る2人は仲がいい笑

時計の針が30になると、通学カバンを手に取って、玄関へ向かう紫耀。機嫌がいいと時間もきっちり守るからなあ笑

この都合のいいマイペースくんに振り回される時間、俺実は少し好きなんだよね笑

これから先もずっとずっとこんな4人の日常が、続きますように。

終