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ぱにっく ページ7
優太
「おとん！紫耀が」
休みの日。今日は特に予定もねぇし、たまには休ませてくれ〜って昼過ぎになってもベッドに横になってると、
滅多に聞くことのない「おとん」呼びで廉が俺のことを叩き起こす。
「ん、どした？」
「暴れてる」
「おおまじか」
飛び起きてリビングまで急ぐと、手当り次第に物を色んな方向に投げてる紫耀。
「海人、危ないからこっち来な」
どうにもならないそれを必死に止めようと、紫耀に近づく海人。
「でも、」
「いいから」
万が一目や頭に硬いものが当たったりしたら、ガラスが割れたりしたら、
まあ経験があるからこそ、とにかく海人を離れさせる。
「しょーお、どしたの。」
この子の耳にこんな声なんて届いてないって分かりながらも優しく声を掛ける。
少しだけ様子を見るけど、落ち着きそうにはないから、後ろからそ〜っと近づいて、羽交い締めするみたいに抱き締める。
「ぎゃーーーーー！！！！！！」
逆効果なのも分かってるけど、物投げられるよりはマシなの、ごめんな、紫耀笑、
「おぅおぅ、今日も元気だな笑」
腕の中で大声で泣き叫びながらジタバタ暴れる紫耀を抑え込むように力いっぱい抱きしめる。
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作者名：雲 | 作成日時：2019年12月29日 3時
