いつだってそばにいて (ページ43)

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とりあえず健人に伝えななー、って紫耀の教室まで電話を繋げて。

「紫耀今日1日保健室おるで～」ってそんな短い会話中も、紫耀は構ってやって言っとるみたいに俺のことをペシペシ叩いてくるもんやから、ポンポンと頭を撫でれば、満足したんか大人しくなる笑

電話し終わったんに気づいた紫耀が、またテテテッてこっちに寄ってくるから、今度は腕をこれでもかってくらい広げて全力待機。

ポフンとやっぱり俺の腕の中に飛び込んでくる紫耀。しょうみ、紫耀は俺がこの学校の中で1番仲ええ生徒やと思う。仲ええっちゅうか、すごい甘えてくれるから、

極度の人見知りらしい紫耀やけど、俺とは初対面のときから大丈夫やったし、まだ学校に慣れれへんかった1年の最初の方は、毎日のようにパニクって教室に入れんかった紫耀を健人がここに連れて来てたから。

あと雨の日も、ここおることが多いな、紫耀は。

紫耀にとっても安心できる場所やないかなあ、多分。

今日は今んとこ他の生徒もおらへんし、ゆっくり紫耀にかまけられるかな、

試しにそのままの体勢で紫耀のおでこをピタッと触ってみると、ジワジワ体温が伝わってくる。

ホンマに、微熱って感じ。

「紫耀、寒ない？」

って聞いてみても「寒ない？」ってオウム返しされるだけやから、ホンマに自覚はないんやろうな、

上がらんとええんやけど。

それからは俺も仕事あるし、紫耀は保健室ん中フラフラ歩いたり、何個か置いてある発達を促してくれるおもちゃで遊んだり、絵本捲ったり、たまに俺にちょっかいかけてきたりして、マイペースに過ごしとった。

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