いつだってそばにいて (ページ4)

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朝はあんま時間ないし、自分も食べなきゃだし、どうせ手が出ちゃうのは分かってるから、最初から手で食べられるトースト。

でも落ち着いて朝ごはん食べれる日なんかほぼ無くて(笑)紫耀はじっとしてることが苦手だから、ご飯中にほぼ100パーの確率で立ち上がる。

「あっ！こら紫耀！食べ終わるまで席立たないよ！」

「食べ終わるまで席立たないよ、」

聞いてはいるのに、戻ってこない紫耀、無理やり動かして学校に響くのは嫌だから、様子を伺いながらも俺はトーストを口いっぱいに詰め込む。

「ほれ紫耀、朝ごはん食べます。」

廉と手を繋いで戻ってきた紫耀。フンフンて鼻歌なんか歌ってるから、機嫌よくってよかった。

「ちょ、ゆーた、朝からちょっかいかけられんのホンマしんどい、苦笑」

「ハハ、ごめんごめん笑準備戻っていいよ？」

廉に促されて椅子に座った紫耀だけど、スープ用に置いてあるスプーンを手に持って、タンタンタンって机にうちつける。

「しょーお、もういらない？パパ食べちゃうぞ？」

そう言えば、チラッと俺の顔を見た紫耀は食事に集中してくれた。

「お！！全部食べれた！紫耀すごい！！！」

「食べ終わったらごちそうさまします」

「ん、そうだね。」

「手を合わせてください、ごちそうさまでした」

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