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一瞬、理解が出来なかった。たぶんそれが顔に出てたんだと思う。桜庭ちゃんはまた「ごめんなさい」って謝る。いや、謝って欲しいなんて思ってないよ。それがどうして謝罪に繋がるのかもわからない、し
「そうだとしても、桜庭ちゃんが謝ることじゃないよ」
「違うの、きいてくれる？あの、上手く言えないかもしれないけど、」
今にも泣き出しそう、そんな桜庭ちゃんの話を聞かないなんて選択肢はでてこなかった。「大丈夫だよ、聞くよ」って笑うと少し安心した顔になった
「……ほっくんをとられたくなかった。Aちゃんの気持ちにも気づいてたのに、それでも、すきだったの」
「ほっくんの誕生日の日に、Aちゃんに会うって聞いてて嬉しそうに笑うほっくんが嫌で、熱が出たってうそ、ついて。」
……そこまで言って、私の顔をチラとみて。またごめんなさい、って謝る。怒る、とかそんな感情は出てこなかった。「うん」って相槌をうって、桜庭ちゃんの言葉を待った
「そしたら本当にほっくん、きてくれて。熱は？って聞かれたからもう下がったって。そしたら、Aのとこ戻るっていうの。…行って欲しくてなくて、……泣いて好きだから付き合ってって。」
ほっくんが断れないの、知っててそうしたの。本当にごめんなさい、って今度はもうボロボロないて謝られる。この短時間で何度謝られたんだろう、道行く人はこの光景を見て視線を向けたあと何事も無かったように通り過ぎていく。なんて言葉をかけたらいいのかわからなくて、無言の時間が流れた
「……もう謝らないで？大丈夫だよ。そんなの、北斗も前から桜庭ちゃん好きだったんだから。2人の間に私のせいで誤解があったならさ。弁解できるならするし…」
正直桜庭ちゃんのためでもなんでもなくて、北斗のためだった。今こうしてる時も北斗はきっと1人でへこんでる。そう思ったら怒るより、なにより、笑っててほしいからなんて。
「……ちがうの、ほっくんね、気づいちゃったみたい。私に対する気持ちがそういうのじゃないって。」
「でも、中学の時から好きだったって。北斗…」
「……高校で話せなくなった時、もっと頑張ればよかったかな。また普通に話せる、大丈夫、なんて。幼馴染って関係に甘えてたかもしれない、」
だから私からお別れした、よ。ごめんね、嫌な奴でごめんね、って何度も謝って泣く桜庭ちゃんの背中を、ただ摩るしかできなかった
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Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね！ (2021年11月21日 21時) (
レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです！仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです！！！！！！日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐ﾞ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
