であいのはなし ページ42
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「…これ」
「うえ…あ、Suica…すみません。先輩、ですよね。ありがとうございます」
「べつに。」
「なに、A。またSuicaおとしたわけ？ばっかでー」
「…かっこいい先輩が拾ってくれた！面倒くさそうにしてるのに！あの人めちゃくちゃ優しい人だよ」
えー？そう？めちゃくちゃ無愛想だったじゃん。とジェシーは言うが、それならきっとわざわざ拾わないはず。名前も知らない先輩を私はそれから毎日探すことになる
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「…Aー？もうよくない？なんでそんなあの先輩探してるわけ？」
「…もういっかいお話したい」
「えー。惚れちゃった？」
「…かなあ？」
えええ！嘘でしょ？趣味悪！と散々なことをいうジェシー。えー。かっこよかったじゃん！優しいし！
「俺の方が優しいしかっこよくない？」
「…はいはい」
適当に流して登校する生徒たちをキョロキョロとみつめる。あのフワフワパーマ先輩がみつからない！
「あー、あれじゃない？あのすげー早足なひと」
「え、どれどれ！…びんご！私行ってくるね、じぇす！」
やっとみつけたんだから！とすぐに声をかけた。
「先輩、おはようございます！」
一瞬立ち止まる先輩。振り返る怪訝そうな顔。うわ、眉間に皺よせてる！
「…あぁ。あの時の」
「そうです！Suica、ありがとうございました！」
「どういたしまして。じゃあ」
あ、ドライ！めちゃくちゃドライ！名前くらい聞かないと！
「…先輩！名前おしえてください」
「…………」
無、無視された。人生で初めてかもしれない。あんなあからさまに無視されるの！…つ、つらい！
「じぇす…名前聞いたら無視された」
「AHAHAHAHA！ほら、優しくなーい！あんな先輩のこと忘れていこいこ！」
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「Aー、帰んないの？」
「図書委員の集まりある…面倒くさいよおー。ジェシー帰りまっててくれる？」
「えー。帰りアイスおごり？」
仕方ない、と承諾するとジェシーはやったー！とはしゃいでスマホをいじりはじめた
図書室にはもう何人か集まっていて、席も自由っぽい。あー…適当に後ろの方に座ろ、と腰をかけた。
「あれ？松村くんは欠席？」
「いや、日直だから遅れるかもって言ってました」
マツムラ先輩、とやらを待つらしい。…はやくおわらないかなー
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YUUKI(プロフ) - この小説をもう何回も読んでる者です！！本当に面白くて幸せな運命で、こちらまで嬉しくなります！最高の小説なのでこれからもたくさん読ませていただきます！！ (2023年3月27日 8時) (
レス) @page50 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編みたいです！ (2021年12月13日 7時) (レス) @page50 id: d885f834a6 (このIDを非表示/違反報告)
pupi(プロフ) - 一気に読みました。久しぶりにぼろぼろ泣きました(；；)他作品も読ませていただきます！ (2021年8月6日 3時) (レス) id: 019254c1d1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - うおおおお感情移入しちゃってlastらへんで泣いちゃいました………………………これからの更新も楽しみにしています……！！ (2021年7月25日 2時) (レス) id: 90ad8ea26a (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - まめこさん» わ！！嬉しいです…！！ありがとうございます(*^^*)これからの作品も楽しみにしてます！！ (2021年7月23日 21時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年7月4日 21時
