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「………無視されないかな」
「しないよ(笑)だって、」
だって、…その先の言葉を待っているのに友達は黙ったまま。誤魔化すみたいに言われた言葉。
「小学生の頃だって無視なんてされなかったでしょ(笑)」
「……してみる、けど。」
「うん。仲直りできるといいね」
「ありがと、」
森本くんにジェシーくん紹介してもらおーっと、なんて笑ってるんだからさっきのは冗談だったらしい。…関係ない、なんて思ってたけどなぜか安心してる私がいる、……変なの。
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挨拶をする、なんて言ってみたけど。ここ最近会えていたのが嘘みたいに森本とは会わなくなった。マンションでも、学校でも。これはもうこのままでいいいんじゃない？今更普通に話す必要なんてある？臆病な私はどこかで安心してる。…声をかけてもまた近寄るな、って言われたら。それなら今まで通りの関係の方が嫌な思いしなくていいだろうし。
ずっとこんなことばっかり考えてるから夜は眠れないし、学校に行っても森本のこと探しちゃうし。…心境の変化、とやらに私自身がついていけてないみたい。
マンションのエレベーター前、ボタンを押して待ってたら扉の開く音。振り返れば森本。…悩んでる時に限ってすぐに会っちゃうなんてさ。タイミング悪くない？
「最近よく会うよな」
「………うん。」
森本の言葉に素直に頷いて、今日は私が4階のボタン押した。同じエレベーターの中、「バイバイ」この一言でいい。そう思えば思うほど、森本の反応を想像して怖くなる。
「……ばいばい、また明日」
言い逃げのようにドアが閉まる瞬間にした別れの挨拶。あいつがどんな顔をしてたかわかんない、けど。
とりあえず挨拶は挨拶だ。って自分に言い聞かせてたら階段を駆け下りてくる音、息を切らせて走ってくる。
「……さっきのさ、俺に言ってた？」
「……あんた以外に誰かいた？」
こんな可愛くない返事、わざわざ走ってまで聞きに来ることじゃないよ。それなのに、「いない！俺にだった…」って嬉しそうに言われたら困る。変に意地を張ってた私が馬鹿みたい。
「……また明日、な」
「……うん」
ぎこちなく笑って、手を振る。そんな前までは当たり前だったことなのに。……嬉しく感じる、悔しいけど。
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たろたろ - もう殿堂入りのお話です！大好きすぎる、、 (2023年3月11日 9時) (
レス) @page24 id: 2b642d3f07 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - KaNaaaaさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！きゅんが提供できたなら私もうれしいです…( ¨̮ )♡ (2022年3月11日 19時) (レス) id: d8cb6056f0 (このIDを非表示/違反報告)
KaNaaaa(プロフ) - 何回読んでも毎回キュンキュンします！ (2022年3月8日 0時) (レス) @page24 id: 0ab49d4c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2022年1月30日 11時
