honestly ページ17
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残念ながら私たちのクラスは総合優勝なんて夢のまた夢。それでも「おつかれー」ってソーダ味のアイスを先生が買ってくれた。勉強するはずの机でアイス食べてるのなんか不思議。食べ終わった奴から帰れーでHRも終了。こういうゆるいところ、すごく好きだよ。せんせい…
「アイスがこんなに美味しく感じたことないんだけど！」
「わかる…学校で合法的に食べるアイス美味しいね。」
「結局優勝したの4組？森本くん2年連続MVPだねー」
「へえ。」
へえって。最後までみてたくせに。ってニヤニヤしないで欲しい。見ててって言われたから、ただそれだけだし。
「いい加減さ、ちょっとは素直になれば？」
「……なにが！」
「森本くんと話したい癖に」
「ぜんぜん！嫌いだし、話すことなんてないよ」
食べ終わったアイスの棒を袋に入れて、ゴミ箱に捨てに行く。だらだらと話しているのは私たちとあと数人。打ち上げー、とかなんなくてよかったよね。そういうのめんどくさいし。
「じゃあさ、狙ってもいい？森本くんかっこいいし、優しいしさ」
「……私の許可いらないって(笑)」
「ふーん。じゃあ連絡しよーっと」
そう言って目の前でスマホをいじりだす。…別にいい。あいつと私はなんにも関係ないし、連絡先だって知らない。誰と仲良くしようが、私のことを険しい顔で見ようがどうでもいい、はず。なのに。
「………あいつ、小さい頃1人でトイレ行けなかったの。それにお化けとかそういうの怖くて布団から足出して寝れないし」
「……それで？」
「情けない、やつだよ。」
友達にはもったいない、って続ける私の言葉。自信がない表れのように言葉尻が弱くなる。
「Aさぁ…」
「………なに」
「森本くんの情報、そろそろ更新したら？」
確かに私の中の森本は8歳の頃から成長してない。悪ガキで私のことを嫌い、な森本から。
「今の森本くんも小学生の頃みたいに虫投げてくると思う？」
揶揄うように笑われる。投げない、だろうな。きっと体が腐るなんてことも言わないかもしれない。
「………今更、普通に話せる？」
「うん(笑)あんたが素直になったらね」
事も無げに言うけどさ、それが1番難しい。険しい顔の森本を見たら勝手に口が動くんだもん。そんな風にボソボソと言い訳をすれば「まずは挨拶だわ。」って。なんかの広告みたいにドヤ顔で言われる。
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たろたろ - もう殿堂入りのお話です！大好きすぎる、、 (2023年3月11日 9時) (
レス) @page24 id: 2b642d3f07 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - KaNaaaaさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！きゅんが提供できたなら私もうれしいです…( ¨̮ )♡ (2022年3月11日 19時) (レス) id: d8cb6056f0 (このIDを非表示/違反報告)
KaNaaaa(プロフ) - 何回読んでも毎回キュンキュンします！ (2022年3月8日 0時) (レス) @page24 id: 0ab49d4c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2022年1月30日 11時
