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「………うわ。なんか自分で考えてへこんだ。」
「なにそれ、…あ、森本くんバスケだってさ！」
見に行こーって明るく誘われるけど、絶対行かない。卓球の会場の小ホールからでないし。球技大会の種目を決め終わってまぁ頑張ろっかー位のクラスの気持ちを無理やり押し上げたのは担任の先生の一言だった。
「球技大会、成績良かったらアイス買ってやる！」
もうそれでクラスの目立つ子達は「練習しないと！」って張り切ってるし、本当に申し訳ない。こんな奴がいて…ってアホみたいにへこむ。
「……休もうかな、球技大会」
「可愛い(笑)小学生みたい！」
笑われてもいい。真剣に悩んでる。私の他に卓球に出る人は3人いて、卓球部の子もいるらしい。浮かない顔の私に「大丈夫だって！そんなに心配なら練習する？」って優しく笑いかけてくれる高地くんは神様なのかもしれない…
「……拝ませて。お供え物いる？」
「いらないよ(笑)昼、か放課後？」
「放課後って部活あるよね、昼…大丈夫なの？」
「大丈夫だってば。なんかすげーみんなやる気だし、たまーに楽しめる程度でやろっか」
Aちゃんが嫌じゃないなら！ってあくまでも無理強いしない高地くん。どんな育て方をされたらこんな素敵な人になるんだろう…
「あ、じゃあジュース！おごる！」
「いいっていいって！割にあってなくない？」
「合うよ！…むしろ高地くんの貴重な時間をすみません….」
とかお互いペコペコしてたら、友達が「ゆーご卓球なの？」って嬉しそうに高地くんの肩をバシバシと結構な勢いで叩き始めた。え、仲良いの。って2人をみてたら「小中一緒なの！」って一言。
「仲良いね、高地くんの下の名前初めて聞いた」
「わかる。こーちだもんね、優吾は」
「いや、わかんねぇよ！」
「……こーちくんいいなぁ。」
キャラと人柄が好きすぎる、なんて突然の告白にも「ありがとう？」なんてお礼を言うんだから。本当に高地くんすてき…
卓球の練習、しかも球技大会のため。って言ったらゲラゲラと笑われた。その後すぐに「私も卓球やるー！」っていうから昼休みの練習に参加するらしい。…球技大会、バスケのくせに
「………素手のがいいんじゃない？」
優しい、素敵なこーちくんが今は少しだけ憎らしい。何度振っても当たらないピンポン玉。こんな小さいんだよ？当たるわけなくない？って振り返れば「わ、上手くない？」って2人で普通にラリーしてる。
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たろたろ - もう殿堂入りのお話です！大好きすぎる、、 (2023年3月11日 9時) (
レス) @page24 id: 2b642d3f07 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - KaNaaaaさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！きゅんが提供できたなら私もうれしいです…( ¨̮ )♡ (2022年3月11日 19時) (レス) id: d8cb6056f0 (このIDを非表示/違反報告)
KaNaaaa(プロフ) - 何回読んでも毎回キュンキュンします！ (2022年3月8日 0時) (レス) @page24 id: 0ab49d4c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2022年1月30日 11時
