女子校通いのお姉様。【すとぷり】

ログ７ ページ8

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「お邪魔しま〜す。」





足音の多さでぞろぞろと男の人たちが入ってくるのがわかる。


いや、本気で来たしよ。




何が悲しくて知らない男とシェアハウスしなくちゃなんないわけ？ しかも私の家で！




『いらっしゃ〜い』




無理やり笑顔を作りお茶を出す。



知らない間にリビングに座っている彼らはそれぞれ申し訳なさそうな顔でお辞儀をした。








な「2日間お世話になります。ななもりです！」



さ「俺はさとみです!! 」



ジ「ジェルって皆から呼ばれてます！」



莉「莉犬ってあだ名です!! 気軽にどうぞ！」



こ「あ、ころんです。この前も会いましたね」



る「先日お世話になりました!! るぅとって呼んでください！」






個性強そうな顔をしてるけとこんな大人数大丈夫なのか？ 花鈴どんなとこ泊まり行こうとしてんの？




花鈴との交渉の結果、1週間はさすがに……ということになり2日間はウチで、残り期間は花鈴だけあっちの家にお世話になるということになった。




まぁ女来るなんて思ってなかったけど、やっぱり男とかだるいなあ。






ちなみに今日もメガネと部屋着にボサボサ髪。




こんなに人数来るんだったらもっとちゃんとしておけばよかったと思いつつ、スマホを弄る。





まぁいっか。



どうせ可愛く振舞っても所詮は花鈴の男。





《花鈴の方が好きになった。》





私がどんなに頑張ってもいつの間にか花鈴に横取りされてきた。






花鈴は無自覚。

わかってるけどどうしても好きになれない。





私が付き合ったのが運悪くクソ男だったのかもしんないけど、男なんて皆そんなもんでしょ？





あっちが愛してくんないなら、私も愛さない。






心底ひねくれてる自分の考えに、
思わずため息がでた。




だから男がいない女子校まで行ったのに。




この人たちと仲良くなったら意味無い。









『ごゆっくり〜』




よし、愛想笑いでこの2日間は乗り切ろう。

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