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ログ24 ページ25

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落ち着くまで、
ころんさんはずっと抱きしめていてくれた。



そのあとは、また眠ろうとしたけどやっぱり何かが怖くなってしまい今はずっと手を握ってもらっている状況だ。



私。弱くなったなあ。



この前まで、男なんて所詮花鈴のものとか言ってたくせに。今はその人に頼ってしまっているんだもの。




具合が悪くなると、何かしら恐怖感を覚えるようになったのはつい最近のこと。



ひとりっていうのを実感したくない。




私が貰うはずだった温かさを、奪っていったのは全部花鈴だ。そんな汚い考えをする自分が馬鹿らしくて、ふと我に返ったときに泣いてしまう。




今だってそう、涙が溢れて止まらないから、ころんさんが困り顔でギュッと手を握りしめてくれる。これだけで安心して涙が止まっちゃうほど、私は愛してもらいたかったのだろうか?





こ「……抱きしめてもいい?」



いつのまにかタメ口で話すようになったころんさんは度々そう言ってくれる。多分 気遣いだろう。




無言で頷くと、
起き上がらずとも上からギュッとしてくれた。




別に私はそういうことやられても恥ずかしくなったりしない。ただ物凄く驚く。



花鈴と仲良い男子って、なんか変わり者多いな。





今日1日、ほんとに申し訳ないことをしてしまった気がする。






『ごめんね、ころんさん学校あったでしょう?』



こ「いや、特に授業聞いてないから大丈夫。」






いやそれは大丈夫って言わない。




私も通常運転が戻ってきて、
髪の毛をポニーテールに結ぶ。



薄紫のシルクのパジャマは短パンと長袖ということもあり、部屋着としてもいけそうだから着替えないことにした。





こ「あとさ、ころんさんってやめない?」




ちょっと言いにくそうな顔でそういうころんさん。

なるほど、花鈴はくん付けだしさん付けはやっぱり堅苦しいか。






こ「ころちゃん、とかでいいから。」



『じゃあそれで。私もファーストネームでいいよ』



こ「え?」



『あぁ、えっーと、Aでいいから。』



こ「いいの? じゃあ、A。」




照れくさそうにそういうころちゃんは、ひひっと満面の笑みでこっちをみた。




こ「A。改めてよろしく。」


『まぁ、波程度には。』


こ「はぁ? そこはよろしくだろっ」



楽しそうに彼は笑った。



ファーストネーム、

そんなに嬉しかったんだろうか。




この人も、やっぱりちょっと変わってる。

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yuzuha☆(プロフ) - コーヒーの中に生卵はヤバイwww (2021年12月14日 8時) (レス) @page44 id: 6ccd0f4472 (このIDを非表示/違反報告)
白犬 - ≪コーヒーの中に生卵≫wwww (2021年3月13日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - LOVE (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - 作者のことが大好きでちゅー I    ーー \ /ーーーー I   / \ \ / I I \ / \ / Iーーー ーーー ーー \/ L___ (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
少年B - 続編楽しみです!応援してます\(^o^)/頑張ってください!! (2019年8月1日 12時) (レス) id: 68583e0695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんね | 作成日時:2019年3月16日 23時

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