▽男の嫉妬はみぐるしい ページ5
「A―。今日ヒマ？」
クラスメイトの日山だ。Eカップ。性格はちょっと悪い。でも顔はかわいい。
『ヒマだけど』
「カラオケ行こってみんなでいってるんだけどAも来なよ。かわいい子呼んであげるし」
『えー、昨日行ったからなあ俺』
「いいじゃん、うちらの後輩でめっちゃかわいい子がいんの、Aも気になるでしょ？」
『いや気になるけど……胸でかい？』
「うわうざー！ 興味あんのそこかよ！ うっざー！」
そんなことをいいつつ、日山は笑っている。別に俺も本気でいったわけじゃない。
『まあヒマだしいいか……』
「でしょ？ Aいないとあたしつまんないな」
『なんだそれ』
お前俺のこと好きじゃん。そう思うが口には出さない。それが“引きがね”になるかもしれないからだ。日山の期待がこもったまなざしを受けながら、俺は斜めうしろをみる。
グルッペンが、本をかばんにしまって席をたとうとしていた。
……そうだ。今日は何曜日だ？
『なあ日山。今日何曜日だっけ？』
「は？ 水曜だけど」
『すいよう……水曜日！』
「え？ なになになに。怖いんだけど。なんか用事あんの？」
『ごめんあるわ。悪ぃ今度埋め合わせする、今日は帰る！』
「はぁ！？ ちょっとA！」
『ありがと！ また明日！』
「ちょっと！」
日山があーだこーだいっているのを無視して俺はグルッペンに向かって走る。グルッペンはああみえて歩くのが速い。背はそんなに高くないはずなのに、それなりに歩幅がでかい俺と並んでも遜色ないくらいには。それでいて必死な感じもしない。あくまでスマートに小さい歩幅でさっさと歩いてしまうので、いざ追いかけるとなったら大変だ。
だが狭い廊下の突きあたりまで、たいした距離があるわけでもない。全力で走ればものの数秒で追いつける。息は切れるが。
『……おいッ、グルッペン！』
「なんだ。Aか」
『なんだじゃない！ 水曜日だろ！ あいつがいるだろ！？』
「いるけど、それがお前にどう関係あるんだ」
『どうもこうも……、別にねぇけど！』
そうだ。水曜日だからといって、あいつがいるからといって、それが俺に関係あるわけじゃない。グルッペンの習慣に、決まりごとに、俺が口出しできる権利はないのだ。でもグルッペンは、水曜日の帰り道、俺がともなうことを拒否しない。
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暁 - こんにちは！好みドストライクの小説に死にました笑笑 よろしければ、番外編など書いていただけると、今後の楽しみになります← (2019年6月26日 17時) (
レス) id: 49acb176a2 (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - カロさん» リクエストありがとうございます！無事書けましたのでお知らせいたします。夢主気に入っていただけたみたいでうれしいです；！書いててすごく楽しいのでありがたいリクエストでした！読んでくださってありがとうございました！ (2019年6月22日 8時) (レス) id: 5ef018c5f9 (このIDを非表示/違反報告)
カロ(プロフ) - すみません！リクエストで夢主くんとグルさんのイチャイチャが見たいです！お願いします！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - bhさん» わーいありがとうございます；；ほんと私の好きなもの無造作につめこんだだけの作品にそういっていただけでうれしいです！完結したのでお楽しみいただければいいな…と思います！ありがとうございます！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: cfc1eef8b5 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです…ド性癖です…応援しております… (2019年6月19日 15時) (レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス | 作成日時：2019年6月18日 0時
