而 ページ43
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___五条悟が封印されたらしい
その時も、私は何も思わなかった
珍しく しくじったのだなと
だけど
「A」
背後からそう聞こえたその声は
鼓膜を震わし、脳内を駆け巡った
神経は指先まで波打ち、筋肉が固まってしまったかのように体はびくともしない
『…すぐ……あっ、 げ、 く……あ …え…?』
口が勝手に動き出し、震えた喉からは聞き取れない程辿々しく破茶滅茶な言葉が飛び出した
破茶滅茶で、訳がわからない筈なのに
夏油君
会いたかった
脳内で響く私の声
でも、声を発している本人は私じゃない別人みたいだ
『だれ、誰…だ、誰だっ、誰だ!!
私の頭に住みついてる“オマエ”はっ、誰なんだよ!
知らない、夏油君なんか、知らないのに…』
「おいで」
その声に導かれて、私は眠った
代わりとして “私”が目覚めた
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ナル(プロフ) - ルークさん» 嬉しいです…ありがとうございます!! (2021年10月29日 19時) (レス) @page41 id: 4b52a48e38 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク - めちゃめちゃ感動しました!終わり方が好きすぎる!! (2021年10月24日 18時) (レス) @page42 id: 837413bc27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナル | 作成日時:2021年2月27日 17時