第拾参話 [] 地下牢 ページ14
『というわけだ』
「はぁ？何その前任八つ裂きにしたい」
『落ち着け』
大倶利伽羅を救出に行くことになった過度を話したら殺気全開でゲートに向かおうとする太鼓鐘。おいこら落ち着け。
『まずは大倶利伽羅だろ』
「そ、そうだな」
『よし、案内してくれ』
「うん、こっちだよ」
薬研たちは太鼓鐘に任せておけば大丈夫だろ、また襲われないとも限らないし。
西牢か…。東側はどうなってるんだろうか。この後見に行ってみるか。
この後に…
ー西牢前ー
『ここか？』
デカい両開き扉の前に来た、ズッシリとした木製の扉に比較的新しい錠前が付いている。
「そうだよ。中の構造はわからないけど」
『そうか。まぁちょっくら行ってくるぜ！』
「え、鍵は」
『必要ねぇ。っと』
袖口からヘアピンを取り出して真っ直ぐ伸ばす。鍵穴に通して動かすとガチャリと錠前が落ちた。
「主さん鍵開けなんて出来たんだ」
『まぁ、出来なきゃダメだったんでね』
「え？」
『いや、何でもない』
ここでする話じゃねーし。
ガタンと扉を開けると錆と血の匂いがした。中を見ると直ぐ階段が見える、地下に行くためのものだ。
『んじゃ、お前はここで待ってるか太鼓鐘の所行きな』
「あ、うん」
コツコツと、階段を降りていく。光忠は太鼓鐘の所に行くだろうさ。こんな牢屋の前に留まる"理由"は無いハズだから。
「ごめんね…」
ガタンと扉が閉じられた。オレは振り返ることも立ち止まることもなく階段を降り続ける。
だってここに大倶利伽羅は居なくても"ヤツ"はいるから。
牢の最奥。松明が三本しか灯っていない場所。湿っぽく、錆びと血の臭い匂いが充満した地下で、ポツンと一振り刀が立っていた。
足下には何十本もの刀の残骸。そいつはうつ向いてそれを見ている、暗くて表情はわからない。
『さて、オレをこんな所に誘き寄せてまで二人きりになりたかったのか？』
「ちっ、お見通しだったか」
『おや、お前は基本は社交的と聞いていたんだがなぁ』
「貴様に対して社交的になど無理な話だ」
『その貴様ってのは、審神者としてのオレか？それとも
織田信長としての
なぁ？へし切』
「貴様にその名で呼ばれるのは不愉快だ！！」
『はっ！お前がそこまで不忠実とはなぁ
ガッカリだ』
「っ！」
今のおれは恐ろしい顔をしているだろう。
自分でも温度が下がるのがわかる。
この不忠実者をどうしてくれよう
＿＿＿
悪役じゃないで！
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刀剣乱舞LOVE(プロフ) - このお話ってこれで終わりなんですか？もし続きがあるなら見たいです！！ (2021年5月29日 0時) (
レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党員 - あまりこだわる必要はないのではないでしょうか。
最近は戦国題材のアニメや漫画も多いですからね〜、クロスオーバーのセカイも広がりますね。
更新ありがとうございます♪ (2019年3月30日 15時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党員 - 『BASARA』だとか『薄桜鬼』だとかそういう路線はよく見かける気がします。
他作者さんのクロスオーバー元とか参考までにチェックしてみたら良いのではないでしょうか。
一切関連性関係なく現代ものとのクロスオーバーをよく見かけますよ？ (2019年3月30日 15時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党員 - KILLさん» こんにちは、お久しぶりです。
そう云って頂けると有り難いです(※調子に乗るので要注意w)。
クロスオーバーについてですが、妖怪ものもありでしょうが定番でいくと歴史もの？とか刀の登場する時代劇？路線もありますよね。 (2019年3月30日 15時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
KILL(プロフ) - チョコミン党員さん» 沢山の改善点のご指摘ありがとうございます！文才が無いのと国語の成績が低いもので(^_^;) このコメントを元に改善していくので！これからもどんどんコメント下さい！作者が嬉しさで爆発しますので！((三日月さんはそう言えばどこに…)) (2018年9月11日 16時) (レス) id: cf571e3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KILL | 作成日時：2016年11月27日 13時
