検索窓
今日:32 hit、昨日:21 hit、合計:100,923 hit

04 ページ5

仕事終わり、それは突然に降ってきた話題だった。

「Aちゃんて、彼氏いるんだっけ?」

「いないですよ。」

1つ上の先輩がオーバーリアクションで驚いているのを見て、笑ってしまえば少しだけムスッとされてしまう。

「じゃあさ、合コンしない?金曜日の夜なんだけど!」

今まで、そういう類のものは好きじゃなくて断っていたし、竜胆の事が好きだったから全部行かないようにしてた。

でも、もういいか。私がどれだけ頑張っても振り向いて貰えないなら、恋を教えてくれる人を自ら探しに行くのも良いよね。

「私が行っていいなら行かせてください。」

返事をすると、これまた大袈裟に喜んではしゃぐ先輩。でも、今まで断ってきて初めて私が参加するのだから、意外に思ったかもしれない。

そんな予感は的中し、根掘り葉掘り聞かれてしまう。

「今まで行かなかったのに行く気になったの理由あったりするの?」

「ん〜特に理由無かったんですけど。もう26歳だし、結婚も考えないとなぁって。」

それは、嘘ではない。私だって、結婚したい気持ちくらいはある。相手は誰がいいか、なんて聞かれたら今は……長年片想いしている彼になってしまうけれど。

付き合ってもいないのに、そんな事を夢見るだけ意味は無い。そろそろ、現実と向き合って堅実に付き合って誠実に私を愛してくれる人を探さないといけない。

「じゃあ、金曜日よろしくね♪」

着替え終わった先輩は颯爽と足取り軽く帰ってしまった。合コンに参加するとは言ったものの、何を着ていけばいいのか分からない。

竜胆には言いたくないから、蘭くんに相談してみようかな。竜胆に合コン行くなんて知られたら、またネチネチと小言を唱えられるに決まっている。

着替え終わって、鞄を手に取るとスマホがピコピコと鳴っていた。

画面を見てみると、竜胆からのメッセージ。まだ、私の家に居るようで、「何時に帰ってくんの?」と。

1日中、私の家でゴロゴロして過ごしていたのだろうか。今日は、女の人と遊びに行く予定がないから、私の家で過ごしていたって訳か。

既読をつけて返信せずにいると「既読つけてんなら返信しろ」と追いメッセージが来る。

零れそうな溜息を飲みこんで、私は「今から帰る。」とだけ返信をした。

竜胆はてっきり家に居ないと思っていたから、蘭くんに電話して相談しようと思ってたのにな。

とりあえず、蘭くんには相談があるとだけメッセージを入れておけばいいか。

05→←03



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (253 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
497人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷竜胆 , 梵天   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うさ - めちゃくちゃ好きすぎます… (3月31日 19時) (レス) @page50 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - めちゃめちゃいいお話しでした!(蘭ちゃん流石。。。男前すぎん?惚れるわ) (1月1日 11時) (レス) @page50 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
可月(プロフ) - 竜胆最高 (12月27日 7時) (レス) @page50 id: fed16d8c1b (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - サバさん» ありがとうございます🥹💖 (2022年4月4日 7時) (レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
サバ(プロフ) - さきなさん» これからも応援してます🥰 (2022年4月4日 3時) (レス) id: b9a6851691 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さきな。 | 作成日時:2022年3月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。