困った策士。fkp ページ6
「絶対許さないですから！」
なんて強気に出てみる。ほんとはちょっと怖い。
「ふうん。」
くっそおおこの！ばか！ばかふくらさん！
「ポテチ私がこれ終わったら食べようと思ってたのに！」
ここはオフィス。記事を書いて、買ってきたポテチを食べようとした矢先、無くなっていた。
ぜんぶ、この人のせい！
「買ってきたらいいじゃん。ポテチなんか。」
「はっ、はぁ？！買ってきたらいいなんて問題じゃないんです！」
はたから見れば超がつくほどしょうもない喧嘩を見かねて、さっさと皆は出て行った。
「はぁ....もうわかった、僕が悪かったから。」
「なにそれ、謝ったらいいと思ってるんですか」
ほんとは好きで好きで仕方ないふくらさんだけど、今日は許せない。
「っ、しばらくは顔も見たくないです」
思ってもないことが口から出て、はっと我に返った。
画面を見つめていたはずの福良さんは、私に視線を移していた。
「..ごめん。」
「最初僕が、謝ればよかった話...だった」
言葉尻が失せていく。私が彼を見つめると、彼は目を伏せる。
「Aと話せなくなるの、やだよ..」
今にも泣きそうな顔をしている。今思えば、年下の私のわがままも、なんでも受け入れてくれて、優しさを忘れない大好きな人に、私はなんてことを言ってしまったのだろうか。
「っ、私も、ごめんなさい」
深々と頭を下げると、福良さんがソファを顎で指した。
二人で腰かけて、彼のほうを見る。
「仲直りのハグ、していい？」
「いいです、よ」
ぱぁ、と顔が明るくなったふくらさんは、私をぎゅっと抱きしめた。
「そういえば僕たち、こんな喧嘩したことあったっけ」
耳元で彼が言う。
「そういえばないですね」
「Aにさっき言われたとき、すっごい喪失感？みたいなのがあって
ほんとに、Aの事が好きだって改まって思ったんだ。」
だから、好きだよ。と首筋に唇が押し付けられた。
「私も、ついカッとなってしまって...でも、ふくらさんのこと、好きです、よ」
その刹那、ぐいっと視界が反転して、福良さんが上にいる。理解するには簡単だった。
「可愛すぎるし可愛すぎるから、Aちゃん、そろそろ福良になってよ」
「ひゃぇ？」
自分でも笑うほど素っ頓狂な声が出る。お互いの息遣いが伝わって、このドキドキも、伝わってしまうそうで。
全く、困った策士である。NOと答えるはずないじゃないか。
3日で告らせたい、izw→←Junior high school sgi
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てら(プロフ) - みるくれもんさん» ありがとうございます！そうです！某髭の彼らです〜。音楽を聴いたとき、絶対こうちゃんに合うなーとおもって書きました！ (2020年3月14日 17時) (
レス) id: 44b95f4836 (このIDを非表示/違反報告)
てら(プロフ) - みけさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです〜！ (2020年3月14日 17時) (レス) id: 44b95f4836 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれもん - はじめまして！いつも読ませて頂いてます、大好きです！！！こうちゃんのやつ、もしや髭男の曲ですか！？素敵ですよね(^^)これからも頑張ってください、体調にはお気をつけて！！ (2020年3月13日 21時) (レス) id: 1ef1ccf766 (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 第1話から心臓を撃ち抜かれました...ありがとうございます...！！とても大好きです (2020年3月10日 23時) (レス) id: 5abc98e162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てら | 作成日時：2020年3月10日 21時
