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お兄さんは俺の嘘を信じてくれて…
晩飯をごちそうになり…
片づけを手伝おうとした時…
ピンポーン！
翔「ん？ こんな時間に誰だ？」
チャイムが鳴り…
大地「翔さん！ いる？」
翔「おっ！ 大地じゃん」
鈴木が訪ねてきた…
大地「三船先輩もいたんですか？」
三船「夕飯ごちそうになってな」
翔「じゃぁ、三船君送るよ」
…え？
三船「いやっ… 俺は…」
A「兄ちゃん！ 三船先輩は私が…」
翔「いいからいいから、
Aは食器洗ってお風呂も入っといて、
兄ちゃん三船君送りがてら
コンビニ行ってくるから、大地も付き合えよ」
大地「あぁ… うん…」
翔「じゃぁ行こうか！」
三船「櫻井、明日な」
A「はい、さよなら」
俺と鈴木はお兄さんと家を出て…
公園へと連れられた…
翔「じゃぁ三船君、
本当の事を話してほしいんだけど」
三船「えっ…」
大地「本当の事って？」
翔「昨日の夜…
Aが襲われたっていうのは嘘…
大地から詳しくは聞いてないけど…
学校で何かあったんでしょ？」
この人…
何でもお見通しなんだな…
翔「で、何があったのかな？」
三船「…昨日の放課後に、
Aランチを食べた生徒達が襲われて、
その中にAさんもいたんです…」
翔「でも… 大したケガはないって…」
大地「それはすぐに、
小林がAも連れて物陰に隠れたって…」
翔「そうか…」
三船「嘘をついてしまい… 申し訳ありません…」
翔「いいよ、Aを支えてくれてありがとう」
三船「ですが… またAさんを…
あんな目に遭わせてしまって…」
翔「…また？ またってどういう意味？」
三船「えっ…？」
知らないのか…？
翔「大地、どういう事だ？」
大地「…それは」
三船「鈴木… 話してなかったのか…？」
翔「…大地」
大地「っ… ごめん翔さん… 俺のせいで…」
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作者名：nanami | 作成日時：2017年6月5日 0時
