24 ページ24
・
三船Side
昼休みに練習をしていたら…
そろそろ終わるという時間に鈴木が来た…
大地「失礼しま〜す、
三船先輩、ちょっといいですか？」
三船「あ？ どうかしたのか？」
大地「あの、今日の放課後なんですけど…
Aと帰ってくれませんか？」
三船「…は？」
櫻井と…？
大地「すいません！
今日母ちゃんが行く所があるって言ってきて、
でも、Aを1人で帰すわけにはいきませんし…
なので、お願いできませんか？」
三船「…なんで俺なんだ？ 小林とか」
大地「俺以外でAの過去を知っているのは、
三船先輩と吾郎先輩です、
でも吾郎先輩もあんな怪我を負ってますから…
頼れるのは三船先輩だけなんです！ お願いします！」
そういいながら俺に頭を下げてきた鈴木…
でも確かに… 俺も櫻井を一人にはしたくない…
三船「分かった、放課後、
櫻井に来るように言っといてくれ」
大地「ありがとうございます！」
三船「あと… 櫻井のお兄さんはいつ帰ってくる？」
大地「翔さんですか…
いつもは19時前には帰ってきますけど…
時々トラブルとかで帰りが遅くなる事はあります…
でも何でそんなことを？」
三船「今回の事を話さないといけないからな」
大地「えっ？」
三船「俺は海王の頭だ、一応の責任がある、
それに…大切な妹がこんな目にあったんだ…
心配でしょうがないだろう…」
大地「まぁ… そうですよね…」
三船「そろそろ戻れ、櫻井が待ってんだろう」
大地「はい、じゃぁよろしくお願いしますね！」
そういって少し急いで出て行った鈴木…
そして放課後、練習している時に
吾郎の声で櫻井が来たことに気付き
少し櫻井を待たせて
キリのいいところまで練習を続け…
櫻井の買い物に付き合った時…
昨日の事は黙っていてほしいと頼まれた…
自分が酷い目にあったのに…
鈴木や俺の事まで気にかけて…
元々 お兄さんには会う気だったから…
晩飯を口実に櫻井の家へお邪魔し…
帰ってきたお兄さんには
櫻井の頼みもあって
俺の家に泊めたと嘘をついた…
俺は殴られる覚悟があるが…
昨日あんな目にあった櫻井の前で…
殴られる訳にはいかない…
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nanami | 作成日時：2017年6月5日 0時
