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とりあえず言う通りに
布団をくっつけた状態でひき…
兄ちゃんが買ってきた
アイスを食べながら明日の予習をしていた…
翔「何？ 予習？」
A「うん、工業の勉強もあるからさ」
翔「Aなら大丈夫だろ？
明徳行ってたんだから」
A「頑張ってついて行ってるけど…」
翔「兄ちゃんが見てあげる」
A「兄ちゃんは商業科でしょ？」
翔「兄ちゃんをあなどったらいけないぞ〜」
とか言いながら自分の考えを
言ってくるだけな兄ちゃん…
まぁ、別になんとなく
わかった気がするからいいんだけどさ…
しばらく兄ちゃんと予習をして寝ようとしたら…
翔「右手だして〜」
A「やっぱりさ… 気持ち悪いんだけど…」
翔「そんなこと言うなよ〜
ほら体ごとこっち向いて、右手だして！」
なんか駄々をこねたように言う
兄ちゃんの言う通りにしたら…
兄ちゃんは静かに繋いでいない
右手で私の頭を撫でてきた…
翔「大きくなったな… もう高1か…」
A「…兄ちゃん？」
翔「怖かったよな…？
嫌な思いして… 思い出しちゃって…」
A「…大丈夫だよ？」
翔「ごめんな… こんな兄ちゃんで…」
A「兄ちゃん…」
翔「ごめん… 手ぇ繋いでるだけじゃ無理だ…」
うっすらと目に涙を浮かべた兄ちゃんは
繋いでいた手を離して私を抱きしめた…
翔「A… こんな兄ちゃんだけど…
頼ってくれよな… 思い出した時も…
学校で起こったことも… 話してくれよな…」
A「兄ちゃん…」
翔「もうこの話は終わりね、
でも… 兄ちゃんまだ寂しいから…
今日はこのまま寝かせて… おやすみ…」
A「おやすみ…」
兄ちゃんにたくさん心配をかけたと感じたとともに…
兄ちゃんには全部お見通しな気がした…
意識が薄れていく中…
兄ちゃんの声が聞こえた気がした…
『お前は… 誰に守られるんだろうな…』
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作者名：nanami | 作成日時：2017年6月5日 0時
