別の道 ページ17
.
.
それから僕とAはたまに会うようになる
なんでもない話をして、時には身体で寂しさを埋め合って
他人から見たら 虚しい、と思われるような関係
それでもあの日から、学校で言葉を交わす事はなかった
彼女の機嫌を損ねたくなくて
.
RJ「○○芸大？じゃあ俺と一緒じゃん」
「本当？嬉しい、頑張ろうね」
こうして今日も、お昼は彼女と友達が話すのをひたすら聞き流していた
絵が好きとは聞いたことあるけど…芸大に行くなんて初耳だ
Aと昼休憩を過ごすようになってから、3人には最近元気なくない？と心配されたけど「受験勉強で寝不足なんだ」と適当に嘘をついた
HC「なんだよーー、大学は別々か。ちぇっ」
「ヘチャンはどこ志望？」
HC「俺ら3人とも○○大学なの」
「そうなんだ、結構遠いね」
気がついた時にはAはヘチャンとロンジュンを呼び捨てで呼んでいた
多分、2人がそうするように言ったんだろう
呑気な僕達だったけど、さすがにやばいぞとなって参考書片手にお昼を食べる
食べて喋って暗記って、頭に入っているんだろうか
受験シーズンでピリついた3年フロアは僕にとって最悪の居心地だった
それでも来れてるのはAがいるからだと思う
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 432人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豆乳トランジスタ | 作成日時：2022年1月22日 19時
