すっげえブス ページ46
杏花｢はぁ･･･これで撮影なんてできるの？｣
A｢･･･｣
杏花さんはスタッフに相談してくると
楽屋を出ていった。
鏡に写る私は本当にひどい顔をしている。
A｢あ、でもお化粧でなんとか･･･｣
潤｢なるわけねえだろ｣
A｢･･･だよね･･･っえ！？｣
その声に振り返るといつからいたのか
壁にもたれ掛かる不機嫌オーラ全開の潤がいた。
A｢･･･じゅ、じゅん？｣
潤｢はぁ･･･お前そんな顔でよく来られたな？｣
A｢だって･･･｣
潤｢すっげえブス｣
A｢そんな･･･ひどいょ｣
潤｢それはお前のか、お！｣
A｢う･･･ごめんなさい｣
潤｢チッ･･･行くぞ｣
舌打ちをした潤は私の前まで来ると
あたしを抱き上げそのまま楽屋を出た。
潤｢･･･んっ？お前、熱あんのか？｣
A｢･･･｣
潤｢全く世話の焼けるヤツだな！｣
相変わらず口は悪いけど、
私を落とさないように大事に包み込んで
くれてるのがわかる。
潤｢頭痛、めまい、関節痛･･･おまけに便秘！｣
A｢べっ･･･//｣
潤｢まとめて治してやる｣
スゴい･･･いまの私の状態を全部言い当てた。
そして、潤の楽屋まで来ると数名の
スタッフが待機していた。
潤｢よろしく頼む｣
そう言って私の体をスタッフに預けた潤は
カバンの中から箱を取り出して･･･
潤｢これと･･･これ、後はこれだな｣
ブツブツと呟いてそれを私に差し出した。
潤｢先にこれを飲め｣
A｢え、薬？｣
潤｢俺の大事な宝物だ、心して飲めよ｣
いつだったか相葉ちゃんが言ってた。
潤の薬は一発で良くなるって。
俺のスタッフは一流だと自慢するだけあって
ベッドに寝かされた私はあまりの心地良さに
たちまち深い眠りに落ちてしまった。
･
･
｢･･･ぉい、起きろ｣
A｢ん･･･んっ｣
潤｢口からヨダレ･･･出てんぞ？｣
その言葉で飛び起きて
鏡を見せられて驚いた。
A｢ウソ･･･//｣
鏡に映る私は別人でなんだか身体も軽く
あんなに酷かった頭痛も消えている。
A｢スゴい･･･じゅんスゴい！！｣
潤｢フン･･･あたりまえだ笑｣
じゅんは俺のおかげダロ？と言わんばかりの
ドヤ顔を見せつけた。
潤｢･･･お姉さん、見つかってよかったな｣
A｢えっ？なんで？｣
潤｢お前の気持ちも聞けたしな｣
A｢そんなこと･･･いつ？｣
潤｢俺たちが付いてるからAの思う通りにやれ｣
A｢う、うん｣
奇跡なんて起きない･･･side Jun→←苛立ち･･･side Sho
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作者名：きらら | 作成日時：2016年12月27日 21時
