☆sweeter than love・mmnb ページ20
[mm]
事の発端は、楽屋で恋人の話をするふっかさんを見ていたとき。
「舘さん、胸きゅん台詞得意なのに、俺に言うのは恥ずいんだって」
「で、言ってくれたんすか?」
「うん、照れながらね」
「…もう今日家来ないで」
「え!可愛いって言ってるだけじゃん!」
ふっかさんを突き放すだてさんも、まんざらではないんだろうな。ちなみに、まんざらの漢字は知らない。2人の姿を微妙な顔で見ていた翔太くん。
「どしたの、そんな顔して」
「…ふっかきもいなって」
「ええ?!なんで?!」
むず痒そうな顔して、きっと恥ずかしいのだと思う。彼はかなりの照れ屋だから。
「めめ、かえろ」
「ん、俺ん家?」
こくりと頷いた翔太くんが小さい子みたいで可愛くて頭を撫でたら、ぎゅっと目を瞑った。そのおでこにキスをしたら、真っ赤になっちゃった。
帰宅しても赤い顔のまま黙っている翔太くんの隣に腰掛けたら、ぴったりくっついてきた。
「めめも?」
「…何が?」
唐突に尋ねられ、何のことやらさっぱり。見つめたら逸らされるし、顔や耳は赤いし、どうしたのだろう。
「…蓮も、ああやって言いたい?」
「ふっかさんのこと?」
「ん、うらやましそうにしてたから」
どこでそう思ったのかはさておき、不安になったのだろう。背中を叩いてあやしてやれば、肩口におでこが押し付けられた。
「すき、とか、言えないもん俺」
「知ってる。それでも俺は好きだからいいの」
「でも…!」
言いたい気持ちはあるけれど、どうしても恥ずかしさが勝ってしまうから、愛情表現ができていないと悩んでいるらしい。
「精一杯、恥ずかしいけどくっついて、恥ずかしいけど正直に喋ってくれてるんでしょ?」
「…全部言うな」
「ふは、ごめんごめん。俺的にはそれでもう十分なの。これ以上やられたら好きすぎてどうにかなる」
目を合わせて口付ける。縋るようにパーカーの裾が握られて、彼なりの素の甘えだと思うと胸が高なった。
「それに、甘えたり好きって言ってくれたりしても自慢しないよ」
「んぇ、なんで…?」
可愛い翔太のこと、誰にも教えたくないから。と耳元で呟けば、力が抜けて首筋にしがみついてきた。
「ばか…!」
「ばかな俺が好きでしょ」
いつもなら煩い!って叫ぶのに、潤んだ瞳を此方に向けて頷くから、この場では理性を保った俺を褒めてほしいな。…この場では、ね。
fin.
・・・・・
Req:甘々なmmnb
リクエスト ありがとうございました!
1306人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)vivid(プロフ) - kjnbリクエストありがとうございました。普段はきっと甘々のこうじが怒ると強気になるあたりとか、素直になるのに時間がかかりそうなしょったがリアルな感じで(リアル知らんけど^^;)今回も素敵なお話に仕上げていただき感謝感謝でございます。 (2021年3月20日 20時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
涼花 - ぴぴぴさん» そうなんですね!こちらこそ申し訳ありません!nbdtではなくdtnbの裏でお願いします! (2021年3月19日 13時) (レス) id: 62f3f5b8cc (このIDを非表示/違反報告)
たまなべしか - リクエスト失礼します!Snnbが見たいです!シチュはお任せですけど、甘めのが見たいです、笑お願いします! (2021年3月18日 22時) (レス) id: 871cb15b8a (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴ(プロフ) - 涼花さん» リクエストありがとうございます。大変申し訳ありませんが、作者の嗜好により、nbさんは右固定とさせて頂いております。dtnbに変えていただくか、nbさん以外の組み合わせでdtさん右側のお話にするかして頂ければお応えできそうなのですが…ご検討をお願い致します。 (2021年3月17日 21時) (レス) id: 8f8d80ef37 (このIDを非表示/違反報告)
涼花 - リクエストです!よければゆり組の裏をかいていただけないでしょうか?dtが右側でお願いします! (2021年3月17日 20時) (レス) id: cd85513470 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴぴぴ | 作成日時:2021年1月20日 21時