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［nb］
スマホ越しに聞こえる「もしもし、阿部？」という柔らかい声。それだけで安心して涙が溢れる。
「最後まで聞いてね。翔太がスタッフに襲われた所を助けたんだけど」
「…は？」
「俺らのことも怖がって泣いてるから来てほしいんだけど…あと、翔太に声掛けてあげて、誰も近づけなくて」
「…翔太は無事なの？」
「無事ではないけど、最悪の事態には至ってないよ」
声が聞こえるだけで、震えは小さくなる。阿部ちゃんがゆっくり近づいてきて、その声が俺だけに向けられた。
「翔太、聞こえる？」
「りょうた…」
「うん、涼太だよ。向かってるから話したままでいようね」
「りょうたぁ…ごめんなさい…」
「謝ることないよ。大丈夫」
そこから20分、涼太はずっと声を掛けてくれた。走る音と息遣いが電話越しじゃなく正面から聞こえて、駆け寄ってきた涼太に抱きついた。
「涼太、…ごめんね、ごめんなさい、」
「もう大丈夫、俺がいるから。メンバーはみんな心配してるだけ。怖いことする人はいないからね」
そう言われても、涼太の安心感に代えられるものはないのだ。離れずに抱きついていたら、涼太の背中越しにふっかが声を掛けてきた。
「翔太、ふっかだよ。怖かったよね、遅くなっちゃってごめん。今日はもうおしまいね、舘さんと一緒に帰っていいよ」
「…ごめんねふっか」
「なぁに、困った時はお互い様でしょ。照、送ってあげれる？」
照が目の前にきて、涼太の背中に乗るのを手伝うから触るよ、と言って俺の見える範囲で手を伸ばしてくれた。
車に乗って涼太の家へ向かう道中、照は涼太と世間話をして空気を和ませてくれた。阿部ちゃんと目黒からは「落ち着いたらまた喋ろうね」「元気になって戻ってきてね」と優しい連絡が入っている。みんな、あったかい。
「翔太、ゆっくり休めよ。舘さんよろしくね」
「送ってくれてありがとう。翔太、行こうか」
照と別れて涼太の部屋に入る。ずっとくっついている俺を嫌な顔ひとつせず受け入れてくれる涼太。ベッドに二人で入って優しく抱きしめてくれた涼太の手が、するりと首筋を撫でた瞬間、彼奴の手を思い出してしまった。
「っひ、」
「翔太…？」
「っ、やだ、やだ…！」
「翔太！涼太だよ、大丈夫大丈夫」
優しい声が届いて、ぎゅっと閉じていた目を開けたら、心配そうな顔の涼太が俺を見つめていた。
「涼太、抱いて…」
「え…？怖くないの？大丈夫？」
「うん、思い出しちゃうから、上書きしてほしい…」
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ぴぴぴ(プロフ) - アキさん» いつもありがとうございます。以前書いた「たくさん甘やかせ」と内容が重なってしまいそうなので、少しお時間を頂くか、内容を削減・変更する部分があるかもしれませんが、ご了承ください。 (2021年1月20日 15時) (
レス) id: e6a860fe76 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 服に手を入れられて恐怖で泣いているのを彼氏の涼太君が助けて他のメンバーがスタッフを連れて出て行くと翔太君が涼太君に抱きついて離れず連れて帰り翔太君が涼太君におねだりして抱いて貰いメンバーがいても甘えるというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか？ (2021年1月20日 11時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ありがとうございました。またリクエストになりますが、翔太君が番組の男性スタッフに告白されて断ったらストーカーされてメンバーに危害を加えられたくなかったら誰にも言うなと脅迫メールが届いて悩んでいるとそのスタッフに呼ばれてついていくと無理矢理キスされて (2021年1月20日 11時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - リクエストでふかこじのラジオであった寂しかった康二くんを久々にあったsnowman皆が甘やかすのを見たいです！(SNkjです)いつもひっそり見てました|ﾟДﾟ)))これからも応援させていただきます！ (2021年1月17日 20時) (レス) id: da5ae24658 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - リクエストに応えていただきありがとうございます。ぴぴぴさんの描くメンバーみんな好きなんやけど、中でも存在感と安心感の舘様にここに来て俄然注目している次第です。 前のお話との繋がりタイトルも素敵でやんす。 (2021年1月16日 19時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2020年12月7日 19時
