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(人1)side
「あっ、はい」
ハルさんに駆け寄るとハンバーグ用のお肉と、これから用のお肉を注文。サービスで少し多めに盛ってくれた。
「ありがとうございました」
「また来るんだよ!」
ご夫婦がわざわざ店の前まで見送ってくれて、手を振っていた。
私はそれに手を振り返し、ハルさんは小さくお辞儀をした
果物屋さん、野菜屋さん、パン屋さん…
皆さん、ハルさんを慕っているようだった。きっと彼らの会話から察するに、ハルさんのお家が昔からこの辺のお店の食材を、特別に取り入れていたらしい。
それと、小さい頃のハルさんがこの街でよく遊んでいたらしい
「ハルさん、愛されていますね」
「…?」
突然そう呟いた私に、首をかしげるハルさん。
「この街の方々、皆さんハルさんのこと本当の家族のように慕っていたので」
微笑みを浮かべながら歩く道。隣には私より大きな紙袋を持ったハルさんに
「そうか?」
「はい。あったかいですね」
昔からの温かい存在。
こんな私には程遠くて、とても羨ましく感じてしまう
__________
コトン。
「ハルさん、どうぞ」
(人1)が俺の前にハンバーグの乗った皿を置く
「すまない」
「…ハルさん、そこは“ありがとう”の方が嬉しいです」
腕を組んで気に食わなそうにする(人1)
「…ありがとう」
俺がそう言うと、彼女は「どういたしまして」と柔らかく微笑んだ
彼女は、いつもこうだ。
うまく言葉に表せないが、こう、なんと言うか。温かい。
自分で言ってしまうのは少々あれだが、自分のことをあまり人間性に長けた奴だと思っていない。
それどころか、人と馴れ合うのがいつからか苦手になっていた。
『ハーマン。…おまえはサムエル一家の長男だぞ?しっかりしろ』
『はい…すみませんでした』
家柄が邪魔をして、いつも自分の考えを言うこと、したい事をする行動も出来た試しがなかった。
そんな俺はいつの間にか自分の考えを口に出す事はあまりしなくなった。
そんな俺が唯一自由に、かつ没頭出来たのはヴァンパイア関連の様々なこと。ヴァンパイアの事は、知れば知るほど楽しかった。
ヴァンパイアは人間の敵だ。
だからこそ知る必要があるし、未知の世界で面白いものだった
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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時