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その後、僕たちは何気ない会話をして、彼女は食事を食べ終えた





ほんと、外って久しぶりだなぁ…


もしかして彼女をあそこから連れ出した時以来?

どんだけ外出てないんだよ…
ここまで来ると自分に苦笑いしか送れない






なんて考えていたら、急に彼女が僕の手を引っ張った


「ねぇ!お花のところに行きましょうよ!」



目をキラキラさせながら、向こうの野原を指差す彼女。



「行きましょう!」



「クス、はいはい、分かったよ」



__________




日当たりの良い、風当たりの良い、心地の良い…


僕を掴んだ手は、そんなところで離された




すると彼女は、外の空気を存分に楽しむように、大きな大きな深呼吸をした

「……すーーっ……ふーー」



そんな彼女を見て思った

彼女は白魔女の子孫。と言っても人間と、なんら変わりはない

あんな薄暗い屋敷に閉じ込めてしまったのは、本当に申し訳がないな、と



きっとこの子の事だから、僕に遠慮して外に出たいと中々言い出せなかったのだろう

だから、今日はそんな彼女のわがままにたくさん答えたいと思う




「はーーー……花の良い香りがします」


彼女は満足そうな笑みを浮かべ、僕を見た


「そうだね。良い香りだ」




フフ、と彼女は笑うと、その場にふわりと座り込んだ


「よしっ」

何かを意気込むと、僕に背を向けて、せっせと何かをしているようだった



「何してるの?」

「ちょっと待っててください。それまで内緒です」


「えー」



内緒とか嫌なんだけど

そういうのは、早く知りたくて堪らなくなるのが僕の性分


「ねぇ教えてよ」

「うるさいです」

「……」


大したことではないのだろうが、気になるものは仕方がない



ちぇ、と口を鳴らして、僕もその場に座り込んだ

彼女に背を向けて。



いじけてるんじゃない。ただ気に食わなかっただけ





花をつついてみる

すると花はひらり、とこちらに跳ね返る

まぁ、物理的に当たり前のことなのだけども、する事がないのでこの動作を繰り返してみる



「…っし」


後ろで彼女が小さく意気込んだ
なんか出来たのかな、と思いつつ花をツンツン。



「こっち向いていいですよ」


彼女からの許可


「あ、うん_____」





_____僕が彼女の方を振り返ると、彼女が僕に飛び込んできた





「_____わっ」

「ひゃあ!」

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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時

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