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僕はいきなりの事で驚いて、そのまま後ろに倒れ込んでしまう


そしてお馬鹿な事に、彼女も僕にそのまま倒れ込んでくる






それは一瞬のことで、気付いたら彼女の顔が目の前にあった








僕はもちろんのこと、びっくりである


でも、もともとあまり表情にはでない性格なので、僕の表情はかなり冷静だ


頭が今起きていることを瞬時に理解すると、僕の上に乗っている彼女に言った



「ちょっと。昼間から押し倒されるとは思ってなかったんだけど?」



いてて、と少々遅い反応をした彼女は、僕の言葉を聞いても
今の状況がとても分かっている顔ではなかった


彼女はポカンと僕を見ると、わぁ、と間抜けに言った



「ご、ごめんなさい。まさか私も昼間から押し倒すとは思ってませんでした」



僕の予想とは大きく外れ、彼女はいたって冷静だった

気にしている様子がない





と思ったら、急に


「はい!これ付けてください!」


僕の上に乗ったままの彼女は、花を編み込んだ冠を僕に差し出した



「え?なにこれ」


「今作ったんです!」



彼女の頭上を見ると、同じく花の冠が乗っていた



この子、花が似合うな
彼女の満開の笑顔と、とても馴染んでいる
可愛い、と、不意にも思ってしまった



というか、内緒で作ってたのってこれだったのか
内緒にするほどのものでもない気がするけど、そこも可愛いところかな、なんて。



「えっと、付ければいいの?」


「はい!」




彼女から花の冠をもらうと、適当に自分の頭に乗っけた


「おぉ!似合いますね!」

「君の方が似合ってると思うけど」



男に花が似合うとは思えないし




「いえいえ!何だか、花に囲まれて王子様みたいですよ!」


「は、はぁ?」



手をパチンと合わせて、目をキラキラさせる彼女




「白馬欲しいですね」

「やめてよ」

「じゃあ白いマント?」

「だからやめてってば」




彼女は、なんだかいつもより上機嫌


そんな彼女を見てると、楽しくなってくる



「ていうかさ」

「はい?」

「退いてくれない?」



彼女は僕に乗ったまま、白馬だのなんだの言っていたってことになる

これじゃあ僕が君の馬みたいじゃないか


「あ、すいません…でも」

「?」

「でも、もう少しこのまま居させてくれませんか?」

「え?」


「あの、変な意味じゃないんです!
なんか、こう、落ち着くというか」


「え?あ、あぁ?」

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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時

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