【薄桜鬼沖田総司】君を探していました〜 ヴァンパイアな彼と過ごす日々〜

1 ページ2

＿＿＿＿＿＿キィ...＿＿＿＿＿＿







ここは何処だろうか






物騒に茂る木々







満月さえも赤く輝く







大きな屋敷の影







誰も見た事がない







誰も立ち入った事がない








立ち入る事さえも許されない








そこにはバンパイアが出るとか









「さーて…やっと来たよ。この時が。」







ニヤリと口角を上げながら




夜の空を、キィ…っと鳴く窓から眺める







「待っててね……僕のお姫様」

・






・






・






・






・








「お願いします…神様…」



早くここを出られないかな



少ない食事でたくさん働かされる
でも、食べていけているだけ良いのかしら




はじめ来た時よりも、さらに細くなった腕を見る




「……はぁ…」




窓に体を寄りかからせながら、溜息を一つ






大丈夫よ



まだ、私ならやって行けるわ、きっと





頑張らないと









「……神様、いつか…


私にも幸せはやって来ますか？」









「＿＿＿＿＿神様なんかいると思うの？

ハッ、面白いね君。さすがだよ」









「え」









「やぁ、気分はどう？」

2→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す