【薄桜鬼沖田総司】君を探していました〜 ヴァンパイアな彼と過ごす日々〜

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「俺ァな」




男が喋り出す


見た目物騒な屋敷に入っていく。
ここにヴァンパイアが沢山いるのか。



特に興味なかったが、男についていくと同時に彼の話に耳を傾けた






「ヴァンパイアの女にたぶらかされてよ」





ふっと笑う男





「家族に怖がられて殺されちまって、

その女に血を分けてもらって、今ヴァンパイアとして生きてる」






「…家族に殺されたの？」





「あぁ。俺の親…親じゃねぇか。
実の息子を殺しやがった」






「ふぅん」







「ここには、そんな奴らばっかだ」






部屋の戸を開ける男





「皆、人間を恨んでる」







人間を恨んで、他のヴァンパイアから血をもらって。


彼らは生きているらしい






「あら、新入りちゃん？」



「あぁ、拾ってきた」






リビングに入ると、ソファに座っていた女の人が僕を見て言葉を発した






「どうも」





無機質な返事をすると、ふぅん、と面白そうに僕を見る女








「おい、まだ来たばっかりだから程々にしてやれよ」



「わかってるわよ」






女が僕の腰に手を回してくる






「ね？新入りちゃん
私此処の長をやってる、リノっていうの」




「……」






「ふふ、女には慣れてるのね？」






「興味ないからね」









この狂った集落で、




狂わされる寸前で




僕は、自分の意志を貫いた

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