【薄桜鬼沖田総司】君を探していました〜 ヴァンパイアな彼と過ごす日々〜

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彼は、窓の方に冷たく視線を送った。
そのあとゆっくりとこちらを向くと、彼の表情が崩れた



「(人1)ちゃん……」



座り込んだ私に、駆け寄る



「…あ、の…」



肩を掴まれると、私が生きているのを確かめるように



強く、抱きしめられる



_____ギュッ



「…生きててよかった」




彼の、こんなに切なそうな声は


初めて聞いた




「本当に、本当に…よかった」


絞り出すような声で彼は言う


締め付けの強くなる、彼の腕。


震えていた。暖かかった。





生きている心地がした。





急に安心感が襲ってきて、涙があふれた







「…怖かった…」



私は、彼にすがるように腕を回す



「…ごめんね…僕のせいで…」







その夜は、二人で、


そこに座り込んだまま、眠りに落ちた







__________



あの夜から、僕は安心して夜も眠れない
朝から晩まで、ずっと一日中彼女につきっきりだ

これに対して彼女は「申し訳ないから構わないのに」といつも通り気を利かせていたが、

あの夜の、彼女の怯えた表情を思い出すと、放って置けなくなるのだ





僕の、かつて所属していた集落。
…その、かつての仲間たち


彼らが、僕を狙っている

そして、何故か彼女も狙われている




何故なのか、理由がわからない





_____カランカラン…





「…遅いよ」


「申し訳ない」





僕の屋敷を潜ったのは、一人の男。




僕の、唯一頼れる友人だ

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