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それは突然、訪れた
「ふえっ…クシュン」
風邪でも引いたかな？
「オイA大丈夫か？風邪か？」
俺の心配をして顔をひょこっと覗かせたエレン、
その後ろにアルミンにミカサが大丈夫？と言いたげな顔
「全然大丈夫！この通り元気だ！」
腕をまくって二の腕に力を入れる
「ならいいんだ、最近風邪がはやってってから気をつけろよ」
《肩ポン》
エレンに肩ポンされた………
廊下を歩き、角を曲がろうとした、その瞬間誰かとぶつかった
《ドンッ》
「うを⁉」
いってぇ…尻もちついた
「すまん、大丈夫か？」
《スッ》
ぶつかった相手は、リヴァイ兵長だ、
手を差し伸べてくれたその手をとり、起き上がる
「スミマセン！俺の不注意で…お怪我はありませんか？」
俺よりも小さな体、獣とはまた違う威圧感
お会いになるのがこれで二回目だ…………
一番最初にお会いしたのは、地下街、俺はそこで売りに出される寸前でこの人に助けてもらった
あの時は髪が長く、女の格好をしていたから兵長は気づいてないみたいだ
いや、あの時はまだ俺が6歳の頃、兵長が憶えているとは限らない
「兵長……その大量の書類は一体……」
先程から気になっていた、兵長が抱えている大量の紙の山
「あぁ、これはエルヴィンに渡してくれとハンジから…」
「そ、そんな雑用俺がやりますよ！」
と、半ば無理矢理書類の山を持った
「……すまないな、助かる、俺も他に仕事があってな」
「いえいえ、当然の事をしたまでです」
やった！兵長とお話しが出来た！夢のようだ！
団長の執務室か………緊張するなぁ……
《コンコン》
「A・フィルです！書類をお持ちしました！」
「…入れ」
《ガチャ》
「失礼します！ハンジさんからです！」
「其処に置いておいてくれ」
「ハッ」
《バサッ》
「失礼しました！」
(敬礼)
《ガチャン》
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作者名：Ai | 作成日時：2017年5月19日 9時
