【進撃の巨人】性転換してみた、やり直し (ページ3)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:1,908 hit

１ページ3

昨晩から、今まで一睡もできてない

心臓が今にも爆発しそうだ

「そんなに緊張するな、茶を飲むだけだろうが」

「は、はい……」

これが緊張せずにいられるわけがない

昨日の事で礼がしたいと

リヴィイさん直々に紅茶を淹れてくれると言うのだ

それ自体はものすごく嬉しいことだ

だが、今私はリヴィイさんの自室の椅子に腰掛けている

此れが、何を意味するか…貴方にわかるだろうか…

リヴィイさんの自室と言うことは、リヴィイさんが

此処で生活をしていると言うこと、あっちの戸の向こうはベッド

つまり、あそこでリヴィイさんが寝ていると言うこと

いかがわしいことしか考えられない

あぁぁ！ダメだ！煩悩よ去れ！

向こうでカチャカチャと食器を扱う音がする

「A、」

「は、はい！」

「急に大声出すんじゃねぇびびったじゃねぇか」

「すみません……」

「お前、紅茶はストレートか？」

「あ、はい」

そんなこと聞かれるなんて、思わなかったから拍子抜けた声が出た

リヴィイさん好みで淹れるのかと、思ってた

また、新しい発見だ、

嬉しくて笑っているのがバレないように手で口元を覆う

カチャ、と静かに置かれたそれからはとてもいい匂いがした

リヴィイさんのように優しい香りだ、紅茶に添えられた甘い砂糖菓子

「あ、あのこんな物私が食べて良いのでしょうか……」

「気にすることはない、支給品の中に入ってあったものだ食え」

「で、ですが…」

私が、あまりにも食べるのに躊躇していたものだから、リヴィイさんが

パクリとあっけなく一つ、食べた

「こんなもんだ、Aも食え…それとも私が出したもんが食えねぇと言うことか？」

「い、いえ！そういうわけでは！…いただきます……美味しい」

今まで食べた事がなかった、砂糖菓子に伸ばす手が止まらない

「……ご、ご馳走様でした……」

「あぁ、お粗末様だ、Aは美味そうに食うな、今度また支給品にあったら食わせてやる」

まさかのリヴィイさんからの次のお誘い、嬉しくてたまらない

けど、私ばかりが食べて良いのだろうか……