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今日の講習はいつもと違った。






「セフン…だよね?」






講習が始まるまでの短い時間に
ある女の子がセフンに話しかけた。





あの怖いオーラのセフンによく話しかけられたなって思ったけど


あの子って…








SE「…あぁ久しぶり。」








そうだ。中学の時のセフンの彼女だ。



金髪に近い明るめの髪色で、メイクが濃いけどスッピンでも綺麗な顔してるんだろうなっていう顔立ち。





黒髪ストレートで薄化粧な私とは大違い。








「だよね!会えて嬉しい!!
え、今どうしてるの?そうだ、カトク交換しよ?」







…積極性があってイケてるところも。









私の記憶が正しければ、




中学生の時からモテてたセフンが唯一付き合ってた子だと思う。



だから余程好きなんだなって思った覚えがある。



当時、私も告白されて彼氏がいたけどセフンが彼女を作ったことに驚いて…









それで…



セフンへの想いに気がついたんだ。









その後すぐ彼氏とは別れて。

セフンも別れたって聞いたから告白しようと思ったけど私にはそんな勇気がなかった。






それで何もなく終わったありがちな青春。








SE「・・・」

「ねぇセフン?」









2人の会話なんて聞きたくないのに。

今日は運悪くセフンの後ろの席になっちゃったから嫌でも聞こえてくる。









SE「親しい関係じゃないから。」

「…そんな堅いこと言わないでさ〜」









彼女の顔を見れば
もう引き下がれないって顔。






そうだよね、

いつもセフンを見てキャッキャッしてる子達が彼女のことガン見してるもん。









SE「別にそんなんじゃない。」

「じゃあなに?(笑)」









いい加減、彼女にイライラしてくる。







セフンへの執着が強いのか、しつこくて。
ヘラヘラしてるところも癪に障る。




てか、もうすぐ講習始まるのに。









あぁ…思い出した。
彼女はセフンの彼女っていう立場をすごく自慢してたんだ。








その立場がすごく嫌で嫌で、
それでセフンのことが好きだって気づいて



って…あれ?









SE「…言わなきゃわかんない?
もう始まるから席につけよ。」

「…っ、
セフンひどーい!もーじゃあね(笑)」









一瞬歪んだ顔をしたけどまた笑顔で去っていった彼女。






セフンの言い方はすごく冷たかったけど、
それに安堵してる私はなんだろう…。









幼馴染だから?




好きな人、だったから…?

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作者名:S | 作成日時:2017年10月29日 17時

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