ねぇ、振り向いてよ。【名前変換オリジナル】

知らない ページ4

「桜庭さ、小学校の入学式って覚えてる？」





「入学式？うーんあんまり記憶にないな…」




「じゃあさ、その後の、初めてクラスに入って、初めて声かけた人とかって覚えてる？」





「いや…結構前のことだから忘れちゃった。」






そっか……。て言うと、寿は目線を落とし、口を歪めた。





「寿！意見はー？」






「もう、団結とかでよくね？」





「何ソレ適当(笑)」





「じゃあ桜庭は？」





「協力。」




「あんま変わんねぇーじゃん(笑)」








部活終了まで後３０分。

そんなこんなで、のろのろと意見をまとめてました………








５０分後…。









「部活行けなかった！」




終わったのは、部活終了２０分後。




「もー！」




ドンマイ。と、寿が希帆の肩に手をおく。



「なんでちょっと笑ってんだよ！」





「いや、必死で考えてる桜庭の顔思い出したら、笑えてきた(笑)」





「クソだな。」





希帆は寿の腕に軽くパンチする。




「いってぇ。」
　





「寿だって部活行きたかったでしょ？」



　

「疲れるからやだ。」




「確かサッカー部だっけ？」




「そうそう。よく知ってんじゃん。」





「表彰とかされてたし、それぐらい知ってるよ〜!!」




「じゃあ俺の好きな食べ物は？」




「え、えと…………あ……プリン？」





あわてて、自分の好きな食べ物を言うと、寿は意地悪そうに笑った。




「ぶぶー！嫌いな食べ物は“なす“でした！」





「さっき“好きな”って言ったじゃん！」




「なす以外ならどれも別に変わんねぇーよ。」





「ずるい！」



希帆は、プクーとほっぺを膨らました。





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「ほら。俺のこと全然知らないじゃん。」

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