Small Shot!! (ページ26)

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隣のあいつ DS ページ26

『あー可愛いめっちゃ重岡可愛い、みてあのえくぼと歯。今日もよう半日耐えたわ。』

〈でた、重岡可愛いタイム〉

〈昼休みなったら発作ぐらい可愛い言うよな〉

『だって授業中ずっと隣におるから昼休みぐらいしか吐き出されへんねんもん、』

〈いつもは真顔で重岡うるさいとか言うてるくせに〉

『照れ隠しと言うてくれ』

〈でもあんたのその感じもすごいけど、気付かへん重岡もすごいよな〉

〈んーまあ向こうは向こうで、やからなあ…〉

〈せやなあ…〉

『え？』

〈んーん、こっちの話〉

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チャイムを合図に席に戻る。隣の席で10秒遅刻やでっていらん報告してくれるのは噂の重岡。
やー、前から笑顔が可愛いなあとは思ってたけどこの前の席替えで隣になってから、次々に可愛いポイント見せつけられて気づいたら完璧に落ちてた。
最初のうちはちょっと可愛い髪型にしてみたり色々頑張ってたんやけど、あかんかった惨敗。察するにおちょくりの対象としか思われてないみたいやから、今はせめて気づかれへんようにと必死のパッチで隠してる。

「…なあ、なあっておい聞いてんのかA」

現代文特有の「じゃあ1文ずつ順番に読んで行こか」の時間が始まった瞬間、隣から机を揺らされる。

『…重岡って、授業中って言葉知らんの』

「ええやんなーなーなー、」

『もー、なんなん』

「重岡くんシャーペン忘れたから貸ーして」

『かっ、…あほなん』

危な。可愛いがちょっと表に出てた。
可愛いタイム明けの5限は気を抜いたらあかんとあれほど言い聞かせてるのに。
だって見た？こっち向いてるの先生にバレへんように教科書で顔隠しながら貸ーしてAちゃんやで。Aちゃんはたぶん言うてないけどええねん脳内補完。