. ページ27
『シャーペン忘れる高校生、やる気あんの?』
「ええやん、代わりに消しゴム貸したるから」
『消しゴム持ってないやつに持ちかける取引やねんそれ』
「まあまあええから、はい」
目の前に差し出された消しゴムを受け取って、シャーペンを渡す。どさくさに紛れて自分が持ってる中で1番可愛いシャーペン渡したった。
似合うよ重岡、まっぴんくのシャーペンめっちゃ似合う。もうちょっと顔の横とかに持ってきてくれてもええんやで。
「あんなー、さっき流星の頭に消しゴム乗せて遊んでてんけどな」
『人にシャーペン借りてんから喋ってんと使わんかい』
「あいつ20個乗っても起きへんねん」
シャーペンどうのこうのの話は完スルーで、めっちゃおもろない?って笑う重岡に心の中でシャッターをきる。
チラッと確認した藤井くんの頭にはまだ消しゴムが乗ってた。
よー寝てんなあ、もうちょっとで本読み藤井くんの番やのに。
『でもあんなに消しゴム乗ってても気にならんぐらい藤井くんて寝顔綺麗よな』
「なー、腹立つよなー」
『まあ起きてても綺麗やもんな』
「おー」
『ほんま彫刻みたいな顔してる』
「…んー」
『藤井くんてさ、』
「…なあ」
日々重岡に対する可愛い発言を我慢してる反動なのか藤井くんの顔面褒めちぎり出したら止まらんくなってしまった。藤井くんて前世絶対ローマ人よな、の発言を目前に重岡からストップがかかる。
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:tana科 | 作成日時:2020年2月2日 20時